ジュニオール・サントス(横浜F・マリノス) (C)J.LEAGUE
7月26日の『2020明治安田生命J1リーグ』第7節から丸1か月、札幌ドームから日産スタジアムへ舞台を移し、横浜F・マリノスと北海道コンサドーレ札幌が再び対峙する。横浜FMが10月23日(金)~11月1日(日)に開催される『ACL 2020』グループステージ第3~6節のため、『明治安田J1』第29節での一戦が8月26日(水)に組み込まれたのだ。しかも、1週間後の9月2日(水)には再度場所を札幌厚別公園競技場に移し、『2020JリーグYBCルヴァンカップ』準々決勝で激突する。
前回の対戦もスリリングな展開となった。ショートパスをつないで機を伺う横浜FMに対して、ゼロトップの札幌はタイトな守備からカウンターを狙う。試合は立ち上がりから、両クラブの特長を出しながら、目まぐるしく攻守が入れ替わった。15分にMF天野純の狙い澄ましたミドルシュートで横浜FMが先制するも、わずか3分後には逆転された。試合終盤には札幌に決定的な3点目を献上。18分に畠中槙之輔、89分には伊藤槙人と両CBのミスからゴールを許す悔しい敗戦となった。
勝ったミハイロ・ペトロヴィッチ監督が「この日選手たちが見せたサッカーはメディアに宿題となった。サッカーの見方というものが変わるかもしれない。選手たちは非常に素晴らしい試合を見せてくれた」と絶賛すれば、敗れたアンジェ・ポステコグルー監督は「相手がどうこうではなく、とにかく自分たちにミスが多く、そこから失点してしまった。すごく残念な試合になった」と唇を噛んだ。
この勝利で札幌が乗ると思われたが、そうはならなかった。横浜FM戦後の札幌はヴィッセル神戸、清水エスパルス、川崎フロンターレを相手に計12失点の3連敗を喫し、第11節・大分トリニータ戦は何とか追い付き1-1。対照的に横浜FMは3勝1分1敗、第10節こそ大分に0-1で敗れたが、第11節・清水戦は4-3、第12節・サンフレッチェ広島戦は3-1と連勝している。2戦連発の新戦力ジュニオール・サントスの活躍も心強い。あとは右ウイング仲川輝人、CBチアゴ・マルチンスの本領発揮を待つのみだ。
リーグ戦での通算成績では横浜FMが13勝1分3敗と圧倒するも、直近5試合では札幌が3勝2敗と挽回する。
横浜FMは5勝2分5敗・勝点17の8位とさらに上位を見据え、1試合消化ゲームが少ない札幌は3勝4分4敗・勝点13の12位と星を五分に戻したいところ。『明治安田J1』第29節・横浜FM×札幌は8月26日(水)・日産スタジアムにてキックオフ。チケットはJリーグチケットにて発売中。試合の模様はDAZNにて生配信。





