ジュニオール・サントス(横浜F・マリノス) (C)J.LEAGUE

ディフェンディングチャンピオンか、現在の首位か。9月5日(土)に行われる『2020明治安田生命J1リーグ』第14節で横浜F・マリノスと川崎フロンターレが激突する。ともに攻撃型サッカーに一家言を持っている。11勝2分1敗・勝点35で首位を独走する川崎Fがリーグダントツの41得点を誇れば、6勝3分5敗・勝点21の暫定6位の横浜FMはリーグ2位の28得点ながら、直近4試合で14点を量産している。

横浜FMは第11節で清水エスパルスとのド派手な打ち合いを4-3で制してから上げ潮にある。第12節・サンフレッチェ広島に3-1、第29節は1か月前に1-3で屈した北海道コンサドーレ札幌に4-1でリベンジ。だが第13節・ヴィッセル神戸戦はいただけなかった。好調な神戸相手に3-1とリードしながら、試合終了間際に同点とされたのだ。新加入後5試合5発のジュニオール・サントスとともに、直近3試合3発のマルコス・ジュニオール、遅ればせながら第29節で今季初ゴールをマークし、前節も得点した仲川輝人の2019得点王コンビも調子を上げている。あとはリーグワースト4位の24失点の改善が求められる。

そんな中迎えた9月2日『2020JリーグYBCルヴァンカップ』プライムステージ準々決勝・札幌戦は守備の再建のキッカケとなった。マンツーマンディフェンスからの素早い攻撃を展開する札幌に主導権を握られてなお1-1で耐え抜き、最後はPKで準決勝のキップを手にしたのだ。札幌で見せた最後の粘りは今後に生きてくるだろう。

一方、川崎Fは第12節・名古屋グランパス戦で今季初黒星を喫し、第24節・神戸戦は2-2ながら相手にボール保持率、シュート数ともに圧倒される悔しいドローとなった。これで川崎Fの勢いも落ちるかと思われたが、第13節・清水戦は5-0、9月2日『ルヴァンカップ』準々決勝で神戸に6-0と借りを倍返しした。前節、約10か月ぶりにピッチへ戻って来た中村憲剛の復帰弾も明るいニュースである。

リーグ戦での通算成績は13勝6分13敗と全くの五分。ここ18試合の結果を見ても7勝4分7敗とどちらも一歩も引かない。ただ昨季は第3節・2-2、第33節は横浜FMの4-1だった。

果たして横浜FMがストップ・ザ・フロンターレを遂げるのか、川崎Fがこのままトップを快走するのか。勝敗の予想は困難だが、これだけは言える。これぞスペクタクルショーと言える極上の90分間が繰り広げられるだろう。『明治安田J1』第14節・横浜FM×川崎Fは9月5日(土)・日産スタジアムにてキックオフ。チケットは予定枚数終了。試合の模様はDAZNにて生配信。