ジュニオール・サントス(横浜F・マリノス) (C)J.LEAGUE

スペクタクルゲームよ、再び。『2020明治安田生命J1リーグ』第24節で横浜F・マリノスと清水エスパルスが激突する。

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8月19日の第11節はスリリングな好ゲームだった。新加入後初先発のジュニオール・サントスがセンターライン手前からドリブルで前進しそのままシュートまで持ち込み横浜FMが2分に先制すると、12分に左ウイング西澤健太の見事なミドルシュートで清水が追い付く。19分に同じく横浜FMの新アタッカー前田大然がコントロールしたヘディングで逆転すると、前半終了間際には清水がCBチアゴ・マルチンスのオウンゴールを誘いゲームを振り出しに戻した。後半も一進一退の攻防が続く中、終盤に横浜FMがさらにギアを一段上げる。84分にジュニオール・サントスが素早い反転から強烈な右で勝ち越すと、2分後に途中出場したMF渡辺皓太がダイビングヘッドで勝負あり。90分に右SB金井貢史の意地のヘッドで1点返したものの、互いにシュート17本ずつ放ったビューティフルゲームは4-3で横浜FMに軍配が上がったのだ。

久々に横浜FMらしい勝利をものにしたディフェンディング王者は続くサンフレッチェ広島戦は3-1、北海道コンサドーレ札幌戦も4-1と3連勝し、上昇気流に乗ると思われたが、第13節・ヴィッセル神戸戦で終盤に立て続けにゴールを奪われ悔しい3-3のドローに終わると状況は一転する。川崎フロンターレに1-3、名古屋グランパスに1-2、セレッソ大阪に1-2と上位勢に守備の不安定さを突かれ3連敗を喫したのだ。勝ち切るためには前節のような退場を避けるのはもちろん、不用意なボールロストやイージーミスを減らし、隙のないゲームコントロールを身に着けなければならない。

一方の清水は1か月前の横浜FM戦が連敗のトンネルの入口となった。横浜FCに2-3、川崎Fに0-5! 柏レイソルに1-2、広島に1-4、鹿島アントラーズに1-2である。攻めの姿勢はよし、だが守備がぜい弱だ。6試合で20失点、リーグワーストの37失点は立て直しが急務である。

リーグ戦での直接対決の通算成績では横浜FMが26勝11分22敗とリードするも、第11節の勝利の前は3連敗を喫していた。

6勝3分8敗・勝点21の10位に甘んじる横浜FMと2勝3分11敗・勝点9の最下位に沈む清水。果たして、アンジェ・ポステコグルー監督が一日の長を見せるのか、ピーター・クラモフスキー監督がやり返すのか。『明治安田J1』第24節・横浜FM×清水は9月16日(水)・日産スタジアムにてキックオフ。チケットはJリーグチケットにて発売中。試合の模様はDAZNにて生配信。