柴戸海(浦和レッズ) (C)J.LEAGUE

どこまで食らい付くか。『2020明治安田生命J1リーグ』第17節で、浦和レッズが川崎フロンターレを迎え撃つ。

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14勝2分1敗・勝点44と首位を独走する川崎Fは52得点と爆発的な攻撃力を誇る。勝点5差の2位・セレッソ大阪が半分の26得点、チーム得点2位の横浜F・マリノスが34得点と言えば、いかに川崎Fのゴール数が突出しているかわかるだろう。8勝3分5敗・勝点27の暫定6位につける浦和と言えど、試合の入りを間違えればゴールラッシュを食らう。浦和には注意深く、粘り強い戦い方が望まれるのだ。

粘りと言えば、浦和は前節・北海道コンサドーレ札幌戦で見事な粘りを見せた。13分、杉本健勇の今季初ゴールとなるPKで先制すると、7分後にはカウンターから杉本が連続得点。2-0としてからは札幌の猛攻に遭い前半の内に同点追い付かれ、67分にはオウンゴールで逆転を許す。攻める札幌、カウンターの機会をうかがう浦和という展開の中、75分にゴール前のこぼれ球をCB槙野智章が蹴り込み同点、さらにアディショナルタイムには途中出場したふたりのMFが殊勲のゴールを演出した。92分、マルティノスのクロスを柴戸海がダイレクトで右足を振り抜き、ついに逆転。シュート数は浦和の8本に対して札幌は23本、コーナーキックに至っては浦和1本・札幌15本、ボール保持率も札幌に61%と圧倒されながらも浦和がビハインドを跳ね返す粘りで勝点3を手繰り寄せたのだった。

ただ、問答無用の破壊力を擁する川崎Fに対して、浦和も打ち合いは避けたいところ。川崎Fにどんなにボールを握られようが、どんなに自陣に貼り付けにされようが、どんなにシュートの雨を浴びようが、ゴールだけは許さず、ワンチャンスで仕留める。浦和には好守に高い集中力が求められる。

川崎Fは9ゴールの小林悠をはじめ、8得点のレアンドロ・ダミアンと三笘薫、5得点の家長昭博などゴールスコアラーは実に15人を数える。まさにどこからでも誰からでもゴールを奪えるのだ。前節、2得点を挙げたMF田中碧のコメントが印象深い。4戦ぶりに先発したMFは試合後、「正直ここで結果を残さないと試合に出られなくなるという覚悟を持っていた」と明かした。このレベルの高い競争こそ、川崎Fの原動力である。

『明治安田J1』第17節・浦和×川崎Fは9月20日(日)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。当日は「浦和レッズ×三菱重工」オリジナルレジャーシート&マスキングテープを来場者全員にプレゼント。チケットは予定枚数終了。試合の模様はDAZNにて生配信、NHK BS1、テレ玉にて生中継。