山中亮輔(浦和レッズ) (C)J.LEAGUE

首位・川崎フロンターレと対戦したばかりのチーム同士の激突である。『2020明治安田生命J1リーグ』第19節で、9勝3分6敗・8位の浦和レッズが5勝2分11敗・14位の横浜FCと対峙する。

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浦和は9月20日・第17節に川崎Fをホームで迎え撃ち、横浜FCは9月23日・第18節・等々力陸上競技場に乗り込んだ。

第17節、最初に試合の流れを掴んだのは浦和だった。浦和は2トップにレオナルド&杉本健勇、攻撃的MFに柏木陽介、左SBに山中亮輔を配した布陣で臨み、積極的なプレスで川崎Fの出鼻をくじき、押し気味にゲームを運んだ。だが、自分たちの時間にもゴールには至らず、流れは30分の飲水タイムで変化した。まさしくひと息入れた川崎Fはその後ひたすら攻めまくり、3-0の完勝で勝点3を持ち帰ったのだった。試合後、大槻毅監督は「3点を取られ、本当に悔しい思いが強い。すべての局面で上回られてしまった。スコアを動かせなかったので、負けるにしてもスコアをひとつ動かしたかったというのが本音」と悔しさを滲ませた。

第18節、横浜FCは53歳6か月28日とJ1最年長出場記録を大幅に更新した三浦知良とともに中村俊輔、松井大輔が揃い踏み、自分たちのサッカーを貫いた。守る時間が多くなっても、シュート数で川崎Fに圧倒されても、あくまで最後尾からパスをつなぎ、活路を見出そうとした。後半早々の失点で0-2となるも、すぐさま中村のコーナーキックからCB小林友希が得点。67分に再び引き離されても、74分に佐藤謙介のJ1初ゴールとなる強烈ミドルで再び1点差に詰め寄る。ラスト15分となっても川崎Fと一進一退の攻防を繰り広げ、勝点の代わりに自信を得る2-3となったのだ。試合後の下平隆宏監督も「フロンターレ相手にどこまでできるのか。下手をすればサンドバッグ状態になる可能性もあった中で、選手たちは非常によく戦ってくれた。2点取れたことは大きかった。勝てはしなかったが、勝点は積めなかったが、内容としては十分選手たちはやってくれた。自信になるゲームだった」とキッパリ。

何も川崎F戦のスコアから横浜FC有利と言いたいわけではない。浦和もまた前節に確かな手応えを得た。第18節、清水エスパルスにゲームを支配されながらも山中のスーパーゴールとカウンターでキッチリ勝点3を手繰り寄せたのだ。

果たして浦和が再び上位へ浮上するのか、横浜FCが3戦ぶりの勝利を飾るのか。『明治安田J1』第19節・浦和×横浜FCは9月26日(土)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。チケットは予定枚数終了。試合の模様はDAZNにて生配信、テレ玉にて生中継。