柏木陽介(浦和レッズ) (C)J.LEAGUE

次の一戦が重要な意味を持つ。浦和レッズにとっても、FC東京にとっても『明治安田生命J1リーグ』第29節は大事なゲームとなる。前節は両クラブとも敗戦を喫した。9勝3分7敗・勝点30の9位浦和と11勝5分5敗・勝点38の3位FC東京と立場は違うが、上位を目指すのは同じ。さらに上を狙うために連敗だけは避けなければならない。

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浦和は清水エスパルス戦で攻守のバランスがよく2-1で勝利したが、第19節・横浜FC戦ではパフォーマンスを持続できなかった。前半から相手にボールを持たされるもアタックは停滞し、得点の匂いは感じられなかった。そんな中16分にGK西川周作のキックミスから先制点を献上、35分には今季初先発のレアンドロ・ドミンゲスのピンポイントスルーパスをゴールにつなげられた。後半は柏木陽介をボランチの位置に下げ攻撃にリズムをもたらすもゴールには至らず。浦和ユース育ちの松尾佑介の2発に屈した。約1か月ぶりにピッチに立った宇賀神友弥は「自分たちがボールを保持している時にどう崩すか、少し徹底されていないのかなとピッチに立って改めて思った。もう一度チームとして積み上げてきたボールの動かし方をやらなくてはいけない。残り半分もう一度自分たちの原点に帰る必要がある」と危機感を募らせた。

一方のFC東京はベガルタ仙台に1-0、セレッソ大阪に2-0と連勝で第19節・サガン鳥栖戦に臨んだ。だが、持ち前の縦に速い攻撃は封じられ、CB森重真人を欠いた守備では数少ないチャンスを次々と決められて0-3。試合後、長谷川健太監督は「今日は鳥栖がすべての面で上回った。今日は完敗」と認めると同時に「これだけやられると逆に切り替えやすい」と次を睨んだ。

過去の対戦成績という側面からも次の試合は大きい。このカードは浦和が20勝9分8敗と圧倒している。7月18日の第5節のFC東京の勝利は7年ぶり、味の素スタジアムでは16年ぶりの白星だった。FC東京の埼玉スタジアム2002での勝利は2003年7月まで遡らなければならない。2-0で勝利した長谷川監督が「相性の悪い相手はどこのチームにもある。1回流れが変われば、また対戦の流れは変わってくる」と語ったように苦手意識を払拭出来るか、再び芽生えるか、次にかかっている。

果たして浦和が埼スタでのFC東京戦の無敗記録を伸ばすのか、FC東京が2002年以来となる浦和戦ダブルをやってのけるのか。『明治安田J1』第29節・浦和×FC東京は9月30日(水)・埼スタにてキックオフ。チケットはREX TICKETにて発売中。試合の模様はDAZNにて生配信。