新要素でありながら、エリアの世界観が存分に発揮されたグッズが登場
新商品の中でも特に個性的と話題になったのが、「ジャングルクルーズ:ワイルドライフ・エクスペディション」に登場するセールスマン「サム」のぬいぐるみバッジと、彼が同アトラクション内で売っているお守りがデザインされた「ジャングルクルーズ・チャームセット」です。
ミッキーやシーズンイベントの要素がなく、一般的に想像する「ディズニーグッズ」とはかけ離れたデザインですよね。
自然と共に暮らす人間や動物たち、民俗的な信仰心に焦点をあてた、かつてのアドベンチャーランドの世界観を彷彿とさせる商品なんです。
さらに面白いのが、チャームセットとして売り出されたサムの「お守り」に関するエピソードです。
セールスマンのサムはパーク開園当初から「ジャングルクルーズ」に登場して親しまれてきましたが、何度か転職をしており、お守りを売るようになったのは2013年に行われたアトラクションのリニューアル後から。
サムがお守り屋さんになったのは、東京ディズニーランドの歴史から見ると比較的最近の出来事なのです。
つまり、サムの「お守り」のチャームセットは、新要素でありながら、かつてのアドベンチャーランドらしい世界観も踏襲した、過去と未来をつなぐ商品だと言えます。
近年メインで販売されているミッキーやディズニー映画のキャラクターグッズと、歴史の中で育んだエリアらしさあふれる個性的なグッズ。
この2つが同じ棚に並ぶ「アドベンチャーランド・バザール」の光景には、リニューアルが続いたアドベンチャーランドの新しい姿を垣間見る上で大いに期待ができそうです。