誰もが、一度は空想したことがあるのではないでしょうか?
もしも、映画の世界に入ることが出来たなら、と。
2020年9月28日、東京ディズニーランドに、ディズニー映画『美女と野獣』をテーマにした新エリアがオープンしました。
中でも目玉となっているのが、『美女と野獣“魔法のものがたり”』。
東京ディズニーランドでは2015年7月にオープンした「スティッチ・エンカウンター」以来の新アトラクションです。
今までも世界中のディズニーリゾートでは、たくさんの人々の「映画の中に入ってみたい」という夢を叶えてきました。
私の感じた限り、このアトラクションは、世界中のディズニーリゾートのどのアトラクションと比べても引けを取らない、圧倒的な没入感を持っています。
まさに、「体験する映画」と言っても過言でもない『美女と野獣“魔法のものがたり”』を、ディズニー映画ファンの視点で魅力と、2023年にオープン予定の東京ディズニーシーの新エリアへの期待も含めてお伝えしたいと思います!
夢を現実に変える、新しい「魔法のものがたり」
茂みの奥深く、その美しい城は建っています。
開かれた門を通り過ぎ、立ち昇る霧の向こうに足を進めると、銀幕の向こう側にあったはずの世界が、目の前に存在しているのです。
私たちゲストは、石造りのお城の中を、時に誰かのひそひそ声に耳を澄ましながら進んでいきます。
野獣の城に初めて訪れたベルのように、驚きと好奇心を胸に歩き続けた先にあるものは…。
私が初めてこのアトラクションに乗った時、ディズニーの持つ「夢を現実に変える魔法の力」の凄さに、思わず目が眩みました。
これまでも、ディズニーは誰もが知っているおとぎ話や、イマジネーションに溢れる物語を、アニメーションやアトラクションに落としこんで来ましたが、私の中では『美女と野獣“魔法のものがたり”』というアトラクションは、その完成形と言っても良いと思えるくらい素晴らしいものでした。
これは、アトラクションという概念を超えた、「体験する映画」なんです。
お城のキッチンから魔法のカップに乗り込めば、そこから先はベルが体験した「魔法のものがたり」の世界。
暗闇の中でスポットライトを浴びるルミエールに、耳馴染みのある音楽に乗せて踊り出す食器たち。
「ひとりぼっちの晩餐会」を「体験」することができるなんて、人生は捨てたものではありませんでしたね。
ディズニー映画を愛する人であればあるほど、このアトラクションの素晴らしさに気付くと思います。
魔法のカップに乗って、『美女と野獣』のストーリーを追体験していくうちに、いやこれどう考えても魔法でしょ、と思わずにいられないシーンの数々を目の当たりにします。
もちろん魔法なんかではなく、最新の技術によって、人の手で作り上げられたものなのですが、この技術と想像力こそがディズニーの持つ「魔法」だと、私は思っています。
そして、ベルと野獣のロマンチックなラブストーリーが、「魔法のものがたり」であると同時に、このアトラクションに乗った私たちの体験こそが、ディズニーが持つ「夢を現実に変える魔法」を浴びることができる「ものがたり」でもあるのです。