レアンドロ(FC東京) (C)J.LEAGUE

何とも難しいゲームである。長谷川健太監督もネルシーニョ監督もきっと頭を悩ましていることだろう。FC東京と柏レイソルは10月28日(水)『明治安田生命J1リーグ』第30節で激突。ご存じの通りリーグ戦の10日後には『JリーグYBCルヴァンカップ』決勝で雌雄を決する。タイトルのかかった大一番を前に、すべて手の内をさらすわけにはいかない。かと言って、余力を残して勝てるほど相手は甘くない。そもそもリーグ戦の勝点を諦めるわけにはいかない。FC東京は14勝5分8敗・勝点47の4位、柏は11勝4分9敗・勝点37の9位。FC東京はもちろん、柏も『ACL』圏内をまだ狙える。ただ、両指揮官の頭の中に『ルヴァンカップ』の前哨戦という意識は少ないだろう。なせなら、まずは連敗の嫌な流れを断つことが先決なのだから。

FC東京は10月24日の第28節・横浜F・マリノス戦で立ち上がりからペースを握り、決定機を連発するもゴールは遠く。逆に54・56分とジュニオール・サントスの個の能力からふたつのチャンスをきっちり決められた。その後アルトゥール・シルバが一発退場。数的不利のFC東京はアディショナルタイムに立て続けにゴールを許し0-4……、今季初の連敗を喫したのだった

試合後、長谷川監督は「もう負けるべくして負けた試合。決めるべきところで決められなかった。あとはイラ立って、ああいうヒジ打ちのようなことをしてしまった。勝てる要素が全くなかった」と淡々と振り返った。

対する柏も3試合勝利から遠ざかっている。第22節・浦和レッズ戦は押し込まれる展開ながら1-1で逃げ切り、第23節・湘南ベルマーレ戦は終盤に波状攻撃を受けて2-3、前節・ガンバ大阪戦は1-1から押し込むも2点目に届かず終了間際にゴールを奪われた。

両軍のリーグ戦での対戦成績を見ると、柏の15勝4分14敗とほぼ互角。直近10試合の結果も5勝5敗である。前戦はリーグ再開となった第2節で対戦し、数的有利を生かしたFC東京が1-0で勝利。2016・2017年は柏が4連勝している。

果たして、前哨戦で勝点3を積み上げるのはFC東京か、柏か。『明治安田J1』第30節・FC東京×柏は10月28日(水)・味の素スタジアムにてキックオフ。当日は『ぴあ Day』として開催、来場者全員にオリジナルミニステッカーをプレゼント。チケットはJリーグチケットにて発売中。試合の模様はDAZNにて生配信。また11月7日(土)・国立競技場での『ルヴァンカップ』決勝のチケットはJリーグチケットにて10月28日(水)午後11時59分まで先行販売、30日(金)午後8時よりダイナミックプライシング(変動価格)にて一般発売。