クリスティアーノ(柏レイソル) (C)J.LEAGUE

軍配は柏レイソルに上がった。『JリーグYBCルヴァンカップ』決勝の10日前、『明治安田生命J1リーグ』第30節で柏はFC東京を3-1で撃破したのだ。

10月28日・味の素スタジアムでの前哨戦に、FC東京は先発を6人入れ替え、柏はひとりスタメンを変更して臨んだ。積極的なプレスからボールを奪い、素早く攻撃に転じる両クラブ。FC東京は前線のスピード、柏は前線の高さを生かしてゴールに迫った。そんな中先制したのは柏だった。28分相手のクリアミスを左サイドハーフ仲間隼人が拾いそのままシュートまで持ち込み、10番江坂任が跳ね返りを押し込んだ。後半早々にもバックパスをCFオルンガに拾われ、ドリブルでゴール前に迫った後にクリスティアーノへパス。フリーの背番号9は落ち着いてゴールを奪った。

49分にFC東京が反撃に転じる。FKの跳ね返りを右SB中村拓海が収め、ボランチ高萩洋次郎のクロスをFWアダイウトンがヘッドで沈めた。64分にはCKの跳ね返りを高萩がダイレクトで右ボレー、難しいバウンドのシュートになるも、GKキム・スンギュが好セーブを見せた。

次の1点がキーとなる中、またもやFC東京にミスが生じる。ハーフウェイからカウンターへ転じようとした最中、ボールが収まらずにオルンガのもとへ。オルンガの狙い澄ましたスルーパスを受けたクリスティアーノが右足を振り抜き、勝負あり。これでFC東京は3連敗、3試合勝利のなかった柏が3得点で勝点3を持ち帰ったのだった。

試合後、ネルシーニョ監督は「今日の1勝ははずみになる。今日のゲームはインテリジェンスを働かせながら、チームの狙いをやり切ったことが勝利につながった。クリスティアーノ自身もケガ明け当初は不安を抱えながらプレーしていたが、2得点を決め自信を取り戻しくれると思う。今日のゲームを境目にこれからどんどん得点、アシストを量産してくれるだろう」と期待を寄せた。

一方、長谷川健太監督は「残念な結果。この借りは決勝で返すしかない。残りの期間で準備して、いい形で決勝に臨めるようにしたい。前々節が20本、前節が14本のシュートで0点。今日は1点を取れたのは小さな一歩。失点は取られ方がよくないし、時間帯もそう。攻守ともにすり合わせを少しずつやっていくしかない」と決勝でのリベンジを誓った。

11月7日(土)・国立競技場で3度目の優勝を果たすのは柏か、FC東京か。『ルヴァンカップ』決勝のチケットはJリーグチケットにて10月30日(金)午後8時よりダイナミックプライシング(変動価格)にて一般発売。