最優秀選手、得点王、ベストイレブンの3冠達成したオルンガ(柏レイソル) (c)J.LEAGUE

『2020Jリーグアウォーズ』が初めてオンラインで行われた。史上最速&最多勝点など記録尽くめで『2020明治安田生命J1リーグ』優勝を果たした川崎フロンターレから史上最多9人がベストイレブンに選出され、得点ランキング2位に10点差を付ける28ゴールを叩き出したオルンガ(柏レイソル)が最優秀選手を獲得した。

最優秀選手とともに得点王、ベストイレブンの3冠達成となったオルンガは、次のように喜びを表した。

「まずJリーグに感謝したい。2020年は素晴らしいシーズンとなった。多くのゴールを決めることができたのは柏レイソルの関係者のお陰。レイソル初の得点王も光栄。国内外にいい影響を与えたい。Jリーグはアジアでベストのリーグ。アフリカの選手たちにもっとここでプレーしてほしい。2018年夏に来日した時のレイソルは困難な状況にあり、数試合に出て3得点に終わった。すごくフラストレーションの溜まるシーズンだった。だが、次の2年間はフルシーズン戦うことができた。ピッチ内外で多くを学び、気候にも対応し、日本の文化も知り、チームメイトともいい関係を築き、私のサクセスストーリーにつながった」

ベストイレブンを占拠した川崎Fの谷口彰悟主将は、このように完ぺきなシーズンを振り返った。

「このような賞をいただき本当にうれしく思うし、1年間やり続けた結果。賞のためにプレーしているわけではないが、がんばりが報われた思いはある。なかなか出せないような数字を残せたと思うし、そこは誇っていい。選手、コーチングスタッフ全員が同じ方向を見てやり続けた結果。連勝が目に付くと思うが、一戦一戦一生懸命、総力戦で戦い、チャンスを得た選手が結果を残すといういいサイクルの中、全員で掴み取った優勝だと思う。ベストイレブンに9名選ばれるのはそう簡単ではない。他チームにフロンターレのサッカーがある程度認められ、評価された結果。そこはうれしいし、もっと強くなれるように、これからもやっていきたい」

『2020Jリーグアウォーズ』主な受賞者は以下の通り。
【最優秀選手賞】オルンガ(柏)
【ベストイレブン】GKチョン・ソンリョン(川崎F)②
DFジェジエウ(川崎F) /谷口彰悟(川崎F)②/登里亨平(川崎F)/山根視来(川崎F)
MF家長昭博(川崎F)②/田中碧(川崎F) /三笘薫(川崎F)/守田英正(川崎F)
FWオルンガ(柏)/エヴェラウド(鹿島)
【得点王】オルンガ(柏)
【ベストヤングプレーヤー賞】瀬古歩夢(C大阪)
【J1優勝監督賞】鬼木達(川崎F)③
【J2優勝監督賞】リカルド・ロドリゲス(徳島)
【J3優勝監督賞】吉田謙(秋田)
※チーム名の後の数字は受賞回数。数字のない場合は初受賞。