早期に見分ける方法は?
静脈瘤に早期に気づくには?
陰部静脈瘤に限らず、妊娠に際しては静脈瘤全般に気を付けたいものです。そこで阿保先生に、早期に見分ける方法を教えてもらいました。
阿保先生: 下肢静脈瘤の初期症状としては、足のかゆみ、こむら返り、重苦しさなどが挙げられます。それらの症状を伴わずに血管のコブが発症することがあります。
静脈瘤が一旦発症してしまうと症状が自然に治ることはなく徐々に悪化してしまうので、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
前記の症状はあるものの、明らかな血管のコブが見られない場合は、立ちっぱなしを避ける、1日30分ほどのウオーキングを行う、適度な圧のかかるストッキングを着用して静脈を保護するなどの生活療法に取り組むことで、下肢静脈瘤の発症や進行を抑えることができます。
妊娠中はもちろん、その他の時期にも、今回ご紹介したことに心当たりがあれば、すぐに医師の診断を受けるようにしましょう。
取材協力:阿保義久先生
阿保義久先生
東京大学医学部卒業。2000年に北青山Dクリニックを設立し、外科医としてのスキルを生かして日帰り手術を行うほか、病気を作らない予防医療、治癒が可能な段階で早期発見するための人間ドック、尊厳を守るがん治療としての遺伝子治療、生活の質を高めるためのアンチエイジング療法まで、質の高い医療サービスの提供に励んでいる。
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