田村優(キヤノンイーグルス)

『ジャパンラグビー トップリーグ 2021』開幕がいよいよ今週末に迫った2月15日、キヤノンイーグルスがオンライン会見を行った。沢木敬介監督と田村優主将が出席し、次のように意気込みを語った。

「開幕の延期があり、選手のモチベーション維持は難しかったが、そんなにネガティブにとらえていない。ポジティブに準備期間が長くなったととらえていた。(監督就任)1年目で大きくラグビースタイルを変えているところなので時間が増えてプラス。シンプルにスペースへアタックするシステム。自分たちのオリジナルのシステムにチャレンジしたい」(沢木監督)
「まだ僕たちの理想に近付いていない。僕もがんばりますが、僕も求めたい。技術的な進歩は難しいけど、取り組む姿勢を安定して出せるようにしたい。キヤノンにはいろんな立ち位置の選手がいるが、それを一緒のラインまで持っていくのは大変」(田村主将)

指揮官には田村を新主将を指名した狙い、主将には沢木新監督が就任してからの変化について質問が飛んだ。
「優が一番ラグビーがうまいから。10番は外国人が多いが、ビジョンとスキルはトップレベル」(沢木監督)
「キヤノンでもパフォーマンスを出せるようになった。今まではチームの技術レベルに合わせていたので自分の持っているものを出せなかったが、今はノビノビできている。みんなも個人練習をするようになった。最初はクラブチームみたいだった。それこそ大学生の方ががんばっているじゃないかというレベル。今では自発的に動くようになった」(田村主将)

期待の選手を問われると、ふたりはこのように答えた。
「ポテンシャルを感じるのは、フィジカル的にマイケル・ボンド。スキルもラグビーも勉強しないといけないが。ホセア(・サウマキ)もいいフィニッシャー。破壊力がある」(沢木監督)
「バックス(BK)。BKはトップリーグでもベストになれる可能性がある。決定力もあるし、ボールも動かせるし、僕としては使いやすいBK」(田村主将)

今季の目標を問われた沢木監督だが、数字を挙げずにあくまで一戦必勝を誓った。「僕らは12位のチーム、1試合1試合成長していかないといけない。序盤に神戸製鋼(コベルコスティーラーズ)、パナソニック(ワイルドナイツ)、ヤマハ発動機(ジュビロ)と続くので、そこでどれだけ怖がらずに自信をもってやれるか」。

『トップリーグ2021』開幕戦となるNTTドコモレッドハリケーンズ戦は2月21日(日)・町田GIONスタジアムにてキックオフ。チケットは残りわずか。第2節・神戸製鋼戦は2月28日(日)・神戸総合運動公園ユニバー記念競技場にて開催。チケットは2 月15日(月)午後11時59分まで先行抽選プレリザーブ、2月20日(土)午前10時より一般発売。