メモ帳をブロックに分割することの効果
とは言え、知識量や発想力が変化するわけでもないのに、16分割メモを使うだけで、本当にいいアイデアが出てくるのだろうか?
高橋さんによると、メモ帳をブロックに分割することには、アイデアを集約する効率を高める以上の効果があるようだ。
「人は枠があるとそれを埋めたくなるもの。試してみると分かりますが、まっさらなメモ帳より、心理的な面からもアイデアが溢れる仕組みになっています。
例えば、『多くの人が食べたくなるカレー』というテーマを設定してみるとどうか。白紙のメモ帳には何から書けばいいか迷ってしまうが、小さな枠に分割されていると、「これまでにない食材を使っている」「辛さを自分好みにアレンジできる」「隠し味を見抜いたら賞金がもらえる」「作りたて(パックされる前)のレトルトカレー」など、ブレインストーミングに近いかたちで、小さなアイデアはいくつも出てくる。個別のアイデアを結び付け、その“両立”を考えるだけでも、新たな発想につながりそうだ。
「『分かる』という言葉の語源は、『分ける』から来ています。つまり、理解するということは、きちんと情報を分けて考えられるようにするということ。16分割メモに限らず、情報をインプット・アウトプットするときには、視覚的に分けることを意識してください」
16分割メモにアイデアを書き込んだら、「重要なポイント」「気づきやストックしておきたい言葉」「新たに生まれたテーマ」などを蛍光ペンで色分けして
マーキングし、見やすく整理しておくといい。蛍光ペンがかさばるようなら、メモ帳と一緒に三色ボールペンを持ち歩くようにしたいところ。その他、「矢印」や「囲み」、「アイコン」などを有効に使うことで、見た目も分かりやすくするのがメモのポイントだ。メモがゴチャゴチャと分かりにくい人は、思考も複雑化している可能性が高い。メモを取るごとに頭をクリアにするつもりで、アイデアをまとめよう。
(雑誌「ウレぴあ」秋号より blueprint = 取材・文 タナカケンイチ = イラスト)
たかはし・まさふみ●1967年生まれ。学生時代より「複雑なモノを紙1枚にまとめる」ことを極め、メーカー勤務時代にはトラック1台分の資料を畳4畳半まで削減することに成功。マーケティング会社を経て独立し、現在は金融機関や商社など100社以上に「1枚シンプル思考法」の設計・導入のコンサルティング・研修、ビジネス書の執筆などを行っている。
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