ウィリー・ルルー(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)

2月23日、トヨタ自動車ヴェルブリッツのオンライン会見が行われた。サイモン・クロンヘッドコーチ(HC)、フルバック(FB)ウィリー・ルルー、プロップ(PR)三浦昌悟が出席し、東芝ブレイブルーパスとの『ジャパンラグビー トップリーグ 2021』開幕戦を34-33で勝利した手応えと課題を口にした。

「前半はアタック、ポゼッションのコントロールでうまくできたが、後半はミスからターンオーバーされてしまった。そこは修正が必要」(クロンHC)
「長いシーズンオフがあり、ケガを治して開幕を迎えることができた。とにかくファンの前でプレーできたことがうれしい」(ルルー)
「リーチ(マイケル)さん率いる東芝のFWはセットピースでプレッシャーをかけて来るが、スクラムでいい手応えを得られた。ただまだ個々の強さに頼ったスクラム、8名で組んだ方向性は次の課題。4年目になるので、セットピースでリーダーシップを取ってアピールしていきたい」(三浦)

一発勝負のプレーオフに向けた7試合のリーグ戦の戦い方について質問されると、指揮官は「リーグ戦を勝ち抜くには1番から23番まで高いスキルと高い実行力が必要。ベストコンビネーションを得るために第7節までいろいろテストしたい。全員にチャンスを与え、最適なメンバーを見ていきたい」とコメントした。

オールブラックス前主将キアラン・リード、ワラビーズ現主将マイケル・フーバーとのプレーについて質問が飛ぶと、スプリングボクスのエースとして活躍してきたルルーは「今までニュージーランド、オーストラリア、南アフリカと異なるチームでラグビーをしてきたが、同じジャージを着てトレーニングしていて、彼らから学ぶことはとても多い。敵ではないことが本当にうれしい。NZ代表や豪州代表でキャプテンをしてきた彼らは、どんな状況でも冷静にチームメイトに話している」と口にした。

次節の相手NTTコミュニケーションズシャイニングアークスについて問われると、3人はこう答えた。
「ポゼッションとテリトリーのコントロールをしたい。相手の弱みがどこにあるか探り、自分たちの強みを出せるようプレーしたい」(クロンHC)
「ハーフがいいプレーをしていた。9・10番はキック、ラン、パスすべてでよかった。彼らのオプションにうまく対応しないといけない」(ルルー)
「プレシーズンで負けている相手。その試合でスクラムは優位に組めたが、(NTTコムは)Honda戦で修正していた。1節はいい形で終えたが、もっともっと成長できるように貪欲に戦っていきたい」(三浦)

『トップリーグ2021』トヨタ自動車×NTTコムは2月28日(日)・ユアテックスタジアム仙台にてキックオフ。チケット発売中。