映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』のスペシャルイベントが29日、東京都内で行われ、出演者の妻夫木聡、水原希子、大根仁監督、原作者の渋谷直角氏、PUFFYほかが出席した。
本作は、奥田民生に憧れる35歳の編集者コーロキ(妻夫木)と、周りの男を狂わせる超美人なファッションプレスあかり(水原)との恋の騒動を描いたラブコメディー。
大根監督は、当初から“水原ありき”で映画化を考えていたそうで「希子ちゃんがOKしなかったらブッキー(妻夫木)には悪いけど、この企画は畳むところだった」と告白。また、過去の監督作『モテキ』よりも「100倍エロい」と話すように、セクシャルなシーンも多い本作だが「希子ちゃんなら、下着の姿もちゅうちょもなくやってくれそうな気がしてた」と水原への期待が大きかったことを明かした。
水原も「ついに自分が本当にできそうな役が来たなと思った。彼女は狂わせガールだけど、狂わせにいっているわけではない。面白いと思ったし、このお仕事を頂けてラッキーだった」と“当たり役”を喜んだ。
劇中では、水原と妻夫木のキスシーンも。大根監督が「何回キスしたかな…?」とつぶやくと、妻夫木は「あなたがさせたんでしょ! 朝、海に行っていきなりチュー。水族館に行ってもチュー。中目黒でチューして、渋谷の雑居ビルでもチューして…朝から晩までチューかよ!」と突っ込みを入れた。
さらに「ブッキーもどんどんキスがディープになっていったよね」と冗談めかす大根監督に、妻夫木は「あなたの演出でしょ。俺、そんな職権乱用しないですよ」と慌てて抗議。「『もっといっぱい舌出して』と言ってたじゃん!」とあくまで監督の指示によるものだと強調して、笑いを誘った。
そんな妻夫木も、水原の女優魂には感服した様子。「普通の女優さんだったら、ナイーヴになるような役だけど、希子ちゃんは自ら脱ぎます!ぐらいの勢いだった」と振り返り「僕はそんな希子ちゃんを愛するだけでよかったので助けられた。希子ちゃんが輝けば輝くほど、僕も翻弄(ほんろう)されていい表情を撮ってもらえた」と感謝していた。
映画は9月16日から公開。