マルコム・マークス(クボタスピアーズ) (C)スエイシナオヨシ

4強入りの可能性を感じさせるのはクボタスピアーズか、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスか。『ジャパンラグビー トップリーグ 2021』第3節でプレーオフトーナメントの試金石となる一戦がラインナップされた。

クボタは開幕戦で宗像サニックスブルースを43-17で撃破すると、続く東芝ブレイブルーパス戦も39-7と完勝。昨季までNTTコムに所属していた世界最高峰のHOマルコム・マークス、2mのLOコンビ・デーヴィッド・ブルブリング&ルアン・ボタらがスクラムやドライビングモールに推進力を与えている。

FWだけではない。オーストラリア代表71キャップのSOバーナード・フォーリーがさすがのゲームマネージメントを見せ、ルーキーFB金秀隆も躍動している。東芝戦後、立川理道主将は「とくにアタック、いろんな形で取り切ることができたのが収穫」と自信を深めた。

一方のNTTコムもHonda HEATを相手に41-13と快勝し白星発進。だが続く第2節・トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦はミス続きの前半から後半何とか挽回するも時すでに遅し、29-47とボーナスポイントを逃す敗戦を喫した。

試合開始48時間前に発表される両チームの試合登録メンバーは以下の通り。
【クボタ】
1海士広大、2マルコム・マークス、3北川賢吾、4青木祐樹、5ルアン・ボタ、6トゥパ フィナウ、7ピーター・ラピース・ラブスカフニ、8バツベイ シオネ、9井上大介、10岸岡智樹、11タウモハパイ ホネティ、12ライアン・クロッティ、13テアウパ シオネ、14ゲラード・ファンデンヒーファー、15金秀隆、16杉本博昭、17羅官榮、18才田智、19堀部直壮、20ファウルア・マキシ、21谷口和洋、22バーナード・フォーリー、23永富晨太郎

【NTTコム】
1上田竜太郎、2セコナイア・ポレ、3三宮累、4中島進護、5佐藤大樹、6リアム・ギル、7金正奎、8ヴィリー・ブリッツ、9グレイグ・レイドロー、10前田土芽、11張容興、12池田悠希、13シェーン・ゲイツ、14トロケ マイケル、15シルヴィアン・マフーザ、16山口達也、17齊藤剣、18平井将太郎、19ジミー・トゥポウ、20目崎啓志、21湯本睦、22石橋拓也、23小泉将

クボタはCTB立川の不在が気になるが、代わりに先発するのがオールブラックス48キャップのクロッティである。後半SOフォーリーを投入し、ゲームをクローズする。逆にNTTコムとしては接点で優位に立ち、レイドロー&前田のハーフ団で外のスペースへボールを回し、スペースを突いていくアタックとキックを織り交ぜた攻撃で主導権を握りたい。

『ジャパンラグビー トップリーグ2021』第3節・クボタ×NTTコムは3月6日(土)・江戸川区陸上競技場にてキックオフ。チケットは予定枚数終了。