コミュニケーションにあまり過敏にならないで

プレッシャー世代の特徴は、メールやSNSなどの新しいコミュニケーション手段と共に育ってきたということによるものがいちばん大きいと思っています。インターネットの普及で、これまで才能を発揮できなかったようなタイプの人もそれを発揮できる場所が生まれてきた。それは非常にポジティブな変化だと思います。

ただ、コミュニケーション手段が発達してきた反面、それに過剰に依存して、コミュニケーションに過敏になっているような人が多いと感じます。たとえば私自身、この世代の若者とのやり取りで、忙しくて1日メールの返事をしなかっただけで「嫌われたんじゃないか?」という誤解を与えてしまったようなこともあります。こういう風にしなきゃいけないと、世代の中で勝手に決め事やルールを作ってしまうようなところがある。そういう決め事はもっと和らげてもいいんじゃないかと思います。

特に、ネット上のコミュニケーションにおいては、ネガティブなコメントが多くなる傾向があります。勿論ネガティブなことを書く権利は誰もが持っているけれど、それを読まないこともできるし、関わらないこともできる。そこは各自がコントロールしていくべきだと思いますね。

私としては、ソーシャルネットワークに関わる時間は1日1時間くらいでいいと思います。コミュニケーションへの欲求は当然誰にでもあるものなんです。でも、それは食欲と一緒で、コントロールする必要がある。ジャンクな食べ物を好き放題食べたら太ってしまうけれど、健全な食べ物を適切な量だけ食べれば、身体を健康に保つことができる。それと同じように、自分にとって必要なコミュニケーションをコントロールしていくことが大切だと思いますね。

(雑誌「ウレぴあ」秋号より柴 那典 = 取材・文 高岡 弘 = 撮影)


かつま・かずよ●1968年、東京生まれ。当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得、大学在学中から監査法人に勤務。アーサー・アンダーセン(公認会計士)、マッキンゼー(戦略コンサルタント)、JPモルガン証券(ディーラー・証券アナリスト)を経て独立。現在、株式会社監査と分析取締役、内閣府男女共同参画会議議員、国土交通省社会資本整備審議会委員、中央大学ビジネススクール客員教授として活躍中。
 

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