2.髪質を改善する方法

髪質を改善するための方法として、自分でできるものをご紹介します。

2‐1.タンパク質をしっかり摂る

髪の毛の質を高めるためには、まずタンパク質を十分に摂りましょう。髪の毛の主成分はケラチンというタンパク質で、ケラチンを作るために食べ物からタンパク質を摂る必要があるのです。

1日に体重の1~1.2倍(g)のタンパク質を摂ることを意識します。たとえば、体重が50kgの方であれば、50~60g程度のタンパク質を摂るということです。

2‐2.加工食品を控える

コンビニのお弁当やインスタントラーメンなど、加工食品を摂りすぎることで亜鉛不足になることが知られています。亜鉛は、髪の毛の新陳代謝をコントロールするために必要な栄養素。

そのため、亜鉛が不足すると髪の毛が細くなったり、薄毛や脱毛を起こしたりする可能性があります。亜鉛も、意識的に摂取したい栄養素ですね。

2‐3.紫外線を浴びすぎない

紫外線は、皮膚だけでなく髪の毛にもダメージを与えます。紫外線は髪の毛の主成分であるケラチンの構造を変化させ、うねりやパサつきの原因となるのです。

とくに、プールや海水浴などで濡れた髪の毛を紫外線に当てるとダメージが強く出ますので、注意しましょう。

3.髪質改善は漢方によるアプローチもおすすめ

髪質改善のためには、漢方で根本から体質改善を目指すのもおすすめです。

髪質が悪くなる原因としては、頭皮や髪への血流不足やホルモンバランスの乱れ、ストレスなどが考えられ、これにより髪を作る機能や育てる機能が低下するとされています。

髪質の改善には、「血流をよくして頭皮や髪の毛を作る細胞に栄養を届ける」「ホルモンバランスの乱れを改善する」「自律神経を整えて、ストレスを緩和する」などのアプローチで髪の質を根本から改善する漢方薬を選びます。

髪や頭皮を根本から改善することで、抜け毛や薄毛などにもアプローチできるでしょう。

髪質改善におすすめの漢方薬

四物湯(しもつとう)

血(けつ)を補いめぐらせることで、栄養を与えます。皮膚が乾燥し色艶の悪い方に向いています。

人参養栄湯(にんじんようえいとう)

気と血を補う漢方薬で、血色が悪く、疲労や倦怠感を感じる方に向いています。

八味地黄丸(はちみじおうがん)

からだ全体をあたため、泌尿器・生殖器系の働きを改善します。疲れやすく、四肢に冷えのある方に向いています。

漢方薬を取り入れるときには、状態や体質に合わせて選択することが大切です。うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、思わぬ副作用が起こることもあります。

どの漢方薬が自分に合っているのかを見極めるため、漢方に精通した薬剤師の力を借りてみませんか? 最近では、オンライン上で漢方の相談ができるサービスもあります。

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しっかり栄養を摂ること、紫外線を避けることで、きれいな髪の毛に近づくことができます。根本からの改善を目指したい方は、漢方薬を取り入れてみるのもいいでしょう。

<この記事を書いた人>

薬剤師 中山 歩実

大学病院、市立病院での勤務を経て、長期療養型の病院へ転職。なかなか改善しない症状に対し漢方を使ったサポートを実施している。

さまざまな病気の段階の方と接する中で、正しい医療情報を得ることの難しさを痛感し、ライター活動を開始。がんや感染症、生活習慣病など幅広い疾患や薬についての記事制作を担当。「誰もが自分のからだを労れる社会」を目指し、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。

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