防水性能、デザインについては?

そして、スマートフォンでもサムソンやHTCなど海外勢は、防水性能の点で遅れていたが、やっと最近のGALAXY端末では防水性能が搭載された。しかしGALAXY Tab Sは非防水のままとなっている。

防水が役立つのは雨の日や水に落とした時だけでは無い。タブレットの出番であるプレゼンテーションの現場でコーヒーをこぼしたりしたときにも、防水のありなしは端末保護の最後の砦になる。惜しむべくの話だが、これだけ堅牢な個体を作ったのであるから、防水機能は標準装備にして欲しいと思うユーザーも多いであろう。

特に10.5インチモデルは水気のある台所や風呂場などでも使用したいと思うユーザーも多少ながら存在すると思われる。なおSONY Xperia Z2 Tabletは防水仕様である。

最後にデザインの点でも一言あるとすれば、ユーザーによって賛否両論あろうが、個体に「SAMSUNG」と目立つロゴが両面についていることが気になるところだ。ここは、よりユーザーに親しまれて、ブランドイメージができあがっている「GALAXY」のロゴを前面に押し出して欲しかったところだ。
 

総括

性能では十分なポテンシャルを秘めているのが、GALAXY Tab Sと言えよう。すばらしいできばえの画面と、そのキビキビとした動きは、現在のタブレットの性能限界を突き詰めている。

ただし最大かつ最強のライバルであるiPadのようにアルミニウムの一体感が醸し出す高級感のあるデザインはもっておらず、賛否両論あろうが、いかにもサムソンが作ったように見える点は、若干の改善余地があるだろう。

しかし、価格性能的には十分満足できる高級タブレットであることにはかわりない。少々独特の操作インターフェースとデザインが気に入れば、買いのタブレットであろう。

 

生花と同じ色を再現するGALAXY Tab S
 

人事コンサルタント。大学を卒業後、医療系人材派遣会社(人事)・広告代理店(人事)勤務を経て、密着型人事コンサルティング団体「人事総合研究所」を設立。代表兼主任研究員として、労務相談受付・課題解決に取り組む。得意分野は採用・法務・労務・人事全般の問題解決等、多岐にわたる。