11.「とにかくオレは目を見て話をしたい、ということ」

©2015フジテレビジョン ジェイ・ドリーム 東宝 FNS27社

被疑者に対しても。立場、意見の異なる者に対しても。久利生公平は、一対一のコミュニケーションで臨む。

それは、この映画でも変わらないし、木村拓哉自身のインタビューにおける姿勢と確実に重なる。この日も、木村は、わたしの目を見て、こう言った。

12.「実はなんでもない定食屋さんなのに、<ビストロなんとか>みたいな看板を掲げているような。でも、入って頼んで食べてみると、「確かに美味いよね」っていう。そういうものを提供できてるんじゃないかな」

『HERO』というタイトルについて。木村は、いまだに照れくささがあるという。

しかし、『HERO』という言葉に対しての先入観をゆるやかにスライドさせてくれるのが、本シリーズの魅力。和洋折衷を超えた先に、このシリーズ独自のテクスチュアと幸福がある。

13.「なんか、ちょっと、ライフワーク感がありましたね」

映画のエンドロールの仕掛けについて。「ライフワーク」という言葉をさらりと口にした。

木村が続編に出演するのは異例のこと。ドラマであれ、映画であれ、同じ人物を繰り返し演じているのは、『HERO』だけ。

14.「ひとつひとつの現場のひとたちを信じる。そのひとたちがいるから、みんなに届けることができる」

©2015フジテレビジョン ジェイ・ドリーム 東宝 FNS27社

木村拓哉にとっての「変わらないもの」。それは、現場主義だ。

「現場」とは、キャストであり、スタッフであり。彼は「もの作り」という言葉を用いることも多く、俳優、役者、という前に、「作り手」としての意識が強い。これまでも。これからも。そこは変わらない。
 

映画『HERO』7月18日(土)より、全国ロードショー
予告編動画はコチラ→http://ure.pia.co.jp/list/media?c=hero_urepia#trailer