転職すべき理由のときの、次の一歩の進み方

また、転職理由の項目で「転職すべき」事情に当てはまった方は、転職を検討してみても良いかもしれません。

具体的な夢や目的がある場合

人生を豊かにするような明確な目標があるなら、アラサー世代は、転職を覚悟する最後の時期かもしれません。強い意志をもって転職活動に臨み、転職理由を明確に主張することができれば、希望する仕事に就くことが叶うでしょう。

昔からの夢にチャレンジしたい場合は、40歳では人生の岐路を定めている状態でいられるよう、夢にチャレンジする期間を定めるのをお勧めします。たとえば、X歳までに○○できなければ、地道な道に再就職をする、お見合いをする、あるいは実家に帰るといった感じです。

また、新たな資格取得が必要な仕事の場合は、見習いからの覚悟が必要です。全くの初心者(見習いを含む)から始めることになるので、お給料も現在の半分以下になってしまう覚悟が必要となるでしょう。それでも修行を積んだら年収が上がっていきますので、長期計画で辛抱して頑張りましょう。

しかし、生活のためのスキルアップのための転職は、失敗すると後悔しか残りません。だから、転職に向けて、現在の実務のスキルを証明するような資格取得をすると有利に転職活動が進められるでしょう。

また、再就職を希望する企業に対しては、仕事内容だけでなく、起業理念や就業環境、福利厚生、もちろん給与面に関しても十分考慮に入れ、一生働き続ける覚悟で、自分に合った企業を探しましょう。

100%希望通りの企業に出合えなくても、自分の譲れないポリシーや価値観だけは満たしてくれる企業を探すよう心掛けることが、満足した仕事に就くポイントです。そのためには、自分が本当は何をしたくて、どう生きていきたいのかを知る必要があるかもしれません。

また、可能なら今の職場に籍を置きながら、有給休暇を利用して転職活動をするのをお勧めします。会社には申し訳ありませんが、その方が、自分の希望する企業に出合えるまでゆっくり焦らず就職活動ができるでしょう。

転職に有利に働く効果的な取るべき資格と、その活かし方については、記事『【資格】30代こそ役に立つ! 今からでも間に合う“女性に有利”な資格の選び方』で紹介していますので、そちらをご参照ください。

現職場に居ては健康にさし障る場合

アラサー世代は、将来の幸せに向けて悩む時期ですが、他人の芝生は青いものです。他人の幸せに習って、なんとなく頭でっかちに考えて自分も同じ幸せに乗っかろうとしても、本当の幸せにはなりません。

しかし、精神的なストレスは我慢の限界を超えた状態が長期にわたると、心身の病気をきたします。どこに行っても、人間関係のストレスはありますが、自分の限界を超えた状態が長期にわたりそうな場合は、幸せな人生にするためにも転職に踏み切りましょう。

まとめ

自分ひとりの力で、人生設計通りに人生を歩むのは、並大抵のことではありません。未来は予測不可能、何が起こるかわかりません。そして30代に人生選択を誤ると、人生の遠回りになってしまうだけでなく、その先の人生に悪影響を及ぼしてしまうこともあるのです。

30代は人生の折り返し点にも達していないまだまだ若葉マーク世代です。若葉マークの未熟な人生設計が、迷うことなく思い通りになる方が奇跡なのかもしれません。

だから、自分がまだまだ未熟であることを自覚し、未熟な人生設計にとらわれず、今を真剣に生きて試練を乗り越えた女性にだけ、自分に見合った「正しい道」が見えてくるのかもしれません。そんな芯の通った人生を選択できる勇気や覚悟を持てる女性にだけ、結婚にも仕事にも、幸運の女神がほほ笑むのかもしれませんね。

心理カウンセラー・インテリアコーディネーター・社労士・旧司法試験合格といった多彩な資格を持ち、これらの資格と経験を活かして社労士事務所を経営していましたが、夫の転勤を機に事務所を廃業しました。
現在は、資格を活かしたライターのお仕事を細々とさせて頂き、心理学系・医療系を中心としたコラムを書き始めて5年目を迎えています。