■証券口座を持つと、お金の世界が大きく広がる!
証券口座がなければできないことは「証券取引」です。証券口座というのは株や投資信託といった証券取引をするために必要となる口座のことなのです。
普通預金や定期預金を作るために必要なのが銀行口座であるように、株や投資信託で資産運用をしたい人は必ず証券口座を作る必要があるのです(銀行で投資信託の取引をする場合、投資信託口座と呼ぶこともある)。
お金を管理し、運用していくことを考え始めると、銀行だけではお金を増やすための自由度は小さいことが分かってきます。20世紀後半の会社員は、銀行預金と住宅ローンと保険くらいしかお金の置き場所を知らなかったため、証券口座とつきあう必要はほとんどなかったのですが、2010年代の会社員にとって、もはや必須アイテムになりつつあると私は考えています。
銀行口座が「守り、増やす」ものだとしたら、証券口座を持つことで、自分のお金を「攻めて、増やす」選択肢です。カードゲームバトルにおいて、攻守のバランスが肝心なように、「攻め」のカードを持たずにお金の問題と向き合うこともバランスが悪いのです。
株式、債券、投資信託など、いろんな金融商品を購入できるようになる証券口座ですが、どうやったら証券口座を持つことができるのでしょうか。
■ネットを使えば証券口座は誰でも簡単に作れる
証券口座を作る、というと、証券会社の窓口に足を運ぶイメージが最初に浮かぶことでしょう。自動ドアをくぐったが最後、証券マンにつかまってセールストークを聞かされ、気づけばよく分からない株を買わされそうな気がします。証券口座を作らない理由に「セールストークが怖い」という人はたくさんいます。
実際にはそんなことはないのですが、気持ちは分かります。そこでオススメしたいのは、ネット証券で証券口座を作ることです。
ネット証券は実際の店舗やセールスマンをほとんど持たない証券会社のことで、規制緩和とインターネットの普及により実現した業態です。コスト削減のためにネットビジネスに特化したおかげで、営業マンがほとんどいないので、セールストークを受けることはまずありません。
しかも、コスト削減の恩恵を売買手数料等の値下げという形で客に還元しているのがネット証券の魅力です。
ネットで「ネット証券 比較」とか「ネット証券 評判」と入力して検索をしてみると、たいてい上位にいる4~5社があります。このあたりだとサービス面でも価格面でも競争を続けており、開設して困ることはほとんどありません。
まずはネット証券で口座を作ってみて、慣れてきたらいろんな証券会社も試してみるといいでしょう。
口座開設までのやりとりはネットと郵便(切手代は無料)だけで行えますので簡単です。証券口座開設に必要となるのは本人確認書類くらいです(免許証のコピーでよい)。ただし、税金の申告の関係で住所地については本当の場所を登録しておかないと、売買が停止されることがありますので注意してください。