平良海馬(埼玉西武ライオンズ) (c)SEIBU Lions

『東京2020 オリンピック』でも無失点ピッチングを続ける。野球日本代表に開幕33試合連続無失点の平良海馬が選出された。稲葉篤紀監督もプロ4年目の21歳に「パワー系リリーフとして国際舞台でも通用する投手。クローザーの経験も『五輪』で生かせると思う」と期待を寄せた。代表初選出が『東京五輪』となった平良は「夢を見ているみたい」と言いながらも、「金メダルを目指してがんばりたい」とキッパリ。

だが、登板ごとに日本記録を更新する160km右腕には『五輪』前にやっておかなければならない大仕事が待っている。そう本日6月18日(金)から後半戦がスタートするのだ。『日本生命セ・パ交流戦』を7勝7敗4分の五分の星で終えた埼玉西武ライオンズは現在26勝27敗12分の5位。それでも首位・東北楽天ゴールデンイーグルスまで4ゲーム差に付けている。パ・リーグは最下位・北海道日本ハムファイターズを除き、5チームが4ゲーム差内にひしめいている。

西武としては後半戦最初の3連戦で直接対決5勝2敗2分と分のいい4位・千葉ロッテマリーンズに勝ち越し順位を逆転した勢いに乗って、6敗2分と今季未勝利の楽天戦へつなげたいところ。そもそも西武がこの順位に甘んじているのも、楽天戦がブレーキになっているからだ。流れが変わる後半戦、楽天に対してイーブンの星を残していけば、自ずと上位の道は開けるというもの。

『東京五輪』では沖縄県勢初の金メダル獲得を誓う平良。『五輪』中断前に行われるペナントレースは残り20試合。開幕からという冠を外した連続無失点のパ・リーグ記録は2003年の豊田清(西武)、2014年の比嘉幹貴(オリックス・バファローズ)が達成した34試合、プロ野球記録は2006年に藤川球児(阪神タイガース)が成し遂げた38試合である。パ・リーグ記録とプロ野球記録を更新し、『東京五輪』のマウンドへ。平良は最速160kmの直球、切れ味鋭いスライダーにカットボール、チェンジアップを駆使して“ゼロ行進”を続ける。

西武は本日6月18日(金)からメットライフドームでの3連戦でロッテを迎え撃つ。その後6月22日(火)・23日(水)に楽天、7月2日(金)~4日(日)に『日本生命セ・パ交流戦』優勝のオリックス、7月13日(火)・14日(水)に再びロッテと本拠地で対峙する。6月23日(水)・7月4日(日)は5月3日に来場者プレゼントし好評を博した「ライオンズ70周年ユニフォーム」を、7月13日(火)にはSDGsの色などをカラフルにデザインした期間限定ユニフォーム「彩虹(さいこう)ユニフォーム」を来場者全員(ビジター外野指定席(ライト)・ビジターユニバーサルデッキ(ライト)除く)に配布。7月4日(日)・13日(火)のチケットは予定枚数終了、そのほかのチケットは発売中。