世の中には“高級グルメ”と呼ばれる商品が数々存在する。自分はそういうものにあまり縁がない生活を送っている。だからこそ思う。
高級グルメって、本当においしいのだろうか。
値段は高いけど、おいしさはあくまで個人の主観。食べものの価値はどこで決まるのか……難しい問題だ。
そこで今回ご紹介するのは、なんと1本7,000円(税抜)の羊羹だ。これは誰に聞いても高級品と認める価格だろう。
こちらは京都の京菓子店「鼓月」が販売している『極上丹波本栗羊羹』。1年のうち10月から11月までの期間限定・完全予約商品で、数量も300本限定となっており、毎年完売するそうだ。
今回鼓月さんより、発売前に作られた試作品(味は一緒だそう)をいただけることになった。
羊羹と言えば、コンビニやスーパーのレジ前で売っているひと口サイズのものを、年に数回買うか買わないかレベルの自分。
製法や素材が違うのだろうとは言え、1本7,000円の“超高級羊羹”の味の違いが、果たして自分にわかるのだろうか……?
せっかくなので社内の人たちを集めて、みんなで試食してみた。
味の前に、羊羹のツヤに驚く
1本7,000円と伝えると、みんな「えっ!?」と一様に驚きの声を上げる。
そうだろう、そうだろう!と、内心なぜか得意げになる自分。いただき物なのに。
さて、1本7,000円もする羊羹とは、どんな姿をしているのだろうか。
現れたのは、淡く紫がかった美しい色の羊羹。見た目はよくイメージする羊羹そのものである。
しかしよく見ると、まわりの風景が映り込むほどの輝くツヤに驚く。羊羹ってこんなにつやつやしていたのか……思わずまじまじと見てしまう。
さっそく切ってみると、ゴロっと大きな栗が顔を出す。
さらに切り分けると、とにかくどこを切っても栗、栗、栗。栗づかいが大胆すぎる。
これひと切れで、昼に食べた牛丼一杯分くらいのお値段か……ゴクリ。