7,000円の羊羹を食べてみると、たくさん発見があった

若干緊張しながら、さっそく食べてみることに。

「おいしい!」

「栗の味が濃い」

「餡の部分も想像以上に密度が濃い!」

「あんこの部分もおいしい」

試食メンバーからさっそく好評の声が上がる。
自分もひと口。うん、うん。ああ、これ、確かにうまい!

そもそもこんなに真剣に羊羹を味わったこと自体が人生初なのだが、真剣に味わうと、それだけ見えてくるものがあった。

これひと切れで牛丼1杯分。確かにうまい

羊羹と言えばランニングの補給食に用いられるほど、とにかく甘い、甘いからこそ羊羹、という印象を持っていたが、この羊羹は素材の味をしっかり引き立てる甘さなのだ。

「普段は甘すぎるので羊羹は苦手だけど、これは上品な味でおいしい」

という声があったのも納得。食べて「甘い」という感想が最初にこない羊羹をはじめて食べたかもしれない。

餡の部分は想像以上にしっかり存在感があるが、舌触りはしっとり。対して栗は、もう、栗そのまんま!という感じの食感。

大ぶりの栗は固くもなく、ベチャッともせず、栗本来のホクホクとした食感と味わいが、餡とともに口にの中に広がる。

むしろただ栗を食べるより、この羊羹の栗のほうがうまいのでは……。

素材の味をしっかり味わいながら食べられるので、誇張抜きで、緑茶なしでもひと切れ食べられてしまった。こんな羊羹はじめてだ。

すごい。1本7,000円の羊羹は、確かにすごかった。これが1本7,000円の実力か!

7,000円の羊羹はどのようにして作られているのか

この羊羹は丹波産の小豆と、同じく丹波産の新栗を使用。すべての工程を手作業で仕上げているのだそう。

栗に関しては、通常は小豆に栗の糖度を合わせるために一度に栗の糖度を上げて作るところを、2段階に分けて糖度を上げることで、栗本来の食感を楽しめるようになっているのだそうだ。素人には考えが及ばない工程にまで、とにかく手がかかっているということだ。

丹波産の新栗。これがゴロゴロ入っているのだ

この『極上丹波本栗羊羹』は、電話(0120-122-262)か、全国67店舗の「鼓月」直営店・百貨店を中心とした販売店にて受注を受付中。300本限定となっているので、早めに予約しないと今年食べられなくなってしまう可能性もある。

商品は11月1日(水)以降に引き渡しとなるそうだが、特設サイトの説明文によると<風味豊かに実った栗のみを厳選して使用いたしますので、気候与件等により、お渡し可能日が多少遅れる場合>があるとのこと。

この一文からも、「さすが7,000円のこだわり!」というムードを否応なしにかき立てられるし、7,000円の羊羹を買うビッグな俺なのだから、数日の遅れがあってもどっしり構えたくなる。

と、最後に畳み掛けるように7,000円、7,000円と連呼してしまったが、そのお値段の理由がしっかり感じられる味だったことは改めて言っておきたい。高級グルメと呼ばれるものには、本当にそれだけの価値がある、他にはないおいしさがあったのだ。

極上丹波本栗羊羹