本作の発案もした古田新太

 ミュージカル「衛生」~リズム&バキューム~の公開舞台稽古が8日、東京都内で行われ、出演者の古田新太、尾上右近、ともさかりえ、六角精児ほかが登壇した。

 本作は、昭和30年代を舞台に、排泄物を肥料として扱う業者一家の悪行ざんまいの生き方を描く。古田はし尿のくみ取り業者「諸星衛生」の社長で金のためなら殺人もいとわないという良夫を、右近は息子の大を演じる。

 本作を脚本・演出の福原充則氏と共に発案した古田は「基本、下ネタが好きなんです。性癖(にまつわる舞台)はだいぶやったので、もう一つの下ネタをやろうって言って、それなら“ウンコ”かなって」と明かして会場を驚かせた。

 さらに、見どころを聞かれた古田は「ひどいです。でも、多分、見といた方がいいです」と不敵な笑みを浮かべ、「こんなご時世ですが、対策はしっかりやっています。その中で、思いっ切り汚いものを見せます。批判も喜んで受けますし、痛快だと言ってもらえるのを期待もしてます」と語った。

 一方、本作がミュージカル初挑戦となる右近は「歌舞伎との違いに戸惑いながらも、皆さんに助けていただきながらやらせていただいている。歌舞伎もエログロ系は得意なので、そういう意味では共通点もあると思います。強く生きている姿を演じたい」と意気込みを語った。

 舞台は、25日まで都内・TBS赤坂ACTシアターほか、大阪、福岡で上演。

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