なでしこジャパン・高倉麻子監督

7月13日、なでしこジャパンの『MS&ADカップ2021』前日記者会見が行われた。高倉麻子監督が意気込みを語った。

「いよいよ『東京五輪』が、なでしこの初戦が21日(水)からスタートする。最後の公式戦でオーストラリアという素晴らしいチームと戦えることをうれしく思う」

強豪相手に何を重点的にテストするか問われると、指揮官はこのように答えた。
「90分間の中でどう試合を運んでいくのか。仕留めるべき時に仕留められるか、耐えるべき時に耐えられるか。相手のストロングに対して自分たちにエラーがあったとしても修正していくことが大事。みんな頭の中で整理はできているので、実際のピッチでできるかが大事。個々のところで実際に対峙した時にいいパフォーマンスが出せるか問いたい。豪州にはプレミアリーグ(FAスーパーリーグ)の得点王・サム・カーという絶対的なストライカーがいるのでどう抑えていくかがキーになる。組織的に戦いながら個のところでやられない。攻撃では相手を動かして逆を取りながら、早い判断で仕留めていくことにチャレンジしたい」

改めて五輪への思いを聞かれると、高倉監督はこう返答した。
「サッカーをやってきて選手としても指導者にしても大きな舞台に立てるというのはそうそうない。東京で行われる五輪に立てることを幸せに感じながらも、そう感じる余裕もなかなかない。結局サッカーをすることに着地する。選手もチームもグラウンドですべてを出し切ることに集中してもらいたい」

高倉監督の記者会見の後には選手たちのメディア対応も行われた。明日の試合へ向けてDF熊谷紗希主将、MF長谷川唯、塩越柚歩、FW岩渕真奈がコメントした。
熊谷「守備ではスピードやパワーに早く慣れること。攻撃ではやるべきことをやればチャンスはくると思う。カナダ戦に向けた90分間にしたい。(サム・カーについて)チームとして出どころを抑える。あとは後ろの選手の役目。対戦が楽しみ」

長谷川「フィジカルやスピードを前面に出してくる相手と直前にできるのはいいこと。チャレンジし続けて、いい方向のエラーを出せる試合にしたいし、しっかり修正して五輪を迎えたい」

塩越「自分自身のプレーがどれだけ通用するか試したいし、コンビネーションの部分、勝負にもこだわって、いろいろ試していきたい。途中から出る場合、チームを勢い付けるプレー、流れを変えるプレーを積極的にやっていきたい」

岩渕「次の豪州戦は楽しみ。お客さんの前でプレーできる喜びを感じながらプレーしないといけない。ちょっとドキドキするが、持っているものをぶつけるのはどこが相手でも変わらない。チームを助けたい」

『MS&ADカップ2021』なでしこジャパン×オーストラリア女子代表は7月14日(水)・サンガスタジアム by KYOCERAにてキックオフ。チケット発売中。試合の模様はTBS系列にて生中継。

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