八村塁

最後のふたりが合流した。『第32回オリンピック競技大会(2020/東京)』へ臨むバスケットボール男子日本代表12名がいよいよ揃った。7月15日、『NBA』ワシントンウィザーズでプレーする八村塁と『NBL』メルボルンユナイテッドに所属する馬場雄大がメディア対応に登場(八村のみ代表インタビューによる映像提供)、次のようにコメントした。

八村「あの時(『FIBAワールドカップ2019』)はまだ大学生、チームとしても僕としても非常に悔しい思いをした。あれからNBAで2年プレーし、フィジカルもすごく強くなり、シュート力も上がったと思う。特にメンタルで大きい舞台を戦う準備もできてきたので、そういう中で五輪が間近になってきて楽しみにしている」
馬場「すごく光栄なこと。2年ぶりの代表、この大きな舞台でどれだけ成長したか見せられるのが楽しみ。日本バスケがどう変わってきたかというのを表現する場がこの『東京五輪』だと思っている。楽しむことを忘れず、感謝することを忘れずにプレーしたい。この2年間やってきた自信がある。(一番成長したのは)雰囲気かな。違った空気感をチームにもたらすことができる。ディフェンスの部分は今までも自信があったが、この2年間でアメリカ人やオーストラリア人にも徹底的に守れるということは証明できた。外角シュートのところも2年前より成長している」

八村と馬場はそれぞれ異なる五輪への思い入れについて言及した。
八村「小さい頃からの夢でずっと五輪を目指してやってきた。1年延期になったが、コロナ禍でバスケをできることを感謝しているし、五輪という大きな舞台でできることを誇りに思っている」
馬場「日本バスケは五輪から遠ざかっていたのもあり、五輪というより自分の夢にフォーカスしていた。『東京五輪』をやるやらないという時(2013年)くらいから出られるかもと思った。それからいろいろ知ることによって五輪のすごさを感じていった」

馬場は富山・奥田中学時代のチームメートだった八村とのプレーを心待ちにしていた。
「やっぱりすごく楽しみ。彼とプレーするたびに彼の成長を感じるし、僕自身の成長を感じるので、国旗を背負って、お互いの成長を確認できるというのはなかなかない。ふたりで引っ張る思いでがんばっていきたい」

八村は『東京五輪』での1戦必勝を誓った。
「コロナ禍での『東京五輪』、僕も複雑な気持ちもあるが、バスケの代表として出られるのはすごい楽しみだし、誇りに思う。無観客に決まったが、日本全国で見てくれると思うので、日本一丸となって、まず1勝を目指して、日本の強さを世界に見せて、メダルを取れたらいいなと思う」

日本代表はサイデン化学アリーナでの7月16日(金) 『日本生命カップ2021』ベルギー戦、18日(日) 『SoftBankカップ2021』フランス戦を経て、『東京五輪』へ突入する。2試合とも日本テレビ系にて生中継。