大阪が世界に誇る伝統芸能「文楽」の魅力をもっと多くの人に届けたいと、2015年にスタートした『うめだ文楽』。20代から40代の若手技芸員たちによる熱演や、テレビ局が主催する公演ならではの、バラエティ豊かなゲストと技芸員によるトークショーも親しみやすいと好評だ。
毎公演、世代やジャンルを問わず多彩なゲストが登場するトークショー。今回は落語家の桂南光、ヴァイオリニスト・作編曲のNAOTO、モデル・アーティストの三戸なつめ、タレントの石田靖、作家の三浦しをんに決定。公演回ごとにさまざまな目線で文楽の魅力を知ることができそうだ。
4度目の開催となる今年は、『傾城恋飛脚 ~新口村の段~(けいせいこいびきゃく にのくちむらのだん)』を上演。近松門左衛門の『冥土の飛脚』を改作したもので、実際に起こった横領事件をもとにした、歌舞伎でも上演される人気作だ。「新口村の段」は遊女梅川を身請けするため300両の金を横領した忠兵衛が、実父・孫右衛門の住む大和国・新口村へと逃げていく場面から始まる。梅川の孫右衛門を思いやる気持ち、目隠しで対面を果たす父と子など、涙なしには見られない『傾城恋飛脚』のクライマックス。降りしきる雪の中を追っ手から逃れようとする忠兵衛と梅川、美しくも悲しいふたりの姿は必見!
『うめだ文楽2018』は、2018年2月2日(金)から4日(日)まで大阪・グランフロント大阪 北館4F ナレッジシアターにて開催。チケットは10月28日(土)10:00より一般発売開始。
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