会場に入ると、アリーナの中央に円形のステージ、そのまわりとぐるりと覆う幕。この規模の会場では珍しくメンバーを映し出すための巨大モニターもなく、かなり変わったステージ。円形ステージの周囲には溢れんばかりのファンで満ち満ちて、アリーナ、スタンドともに開演を待ちわびます。
ファンは前回レポートしたライブ「武道館が揺れた!ファンも濡れた!Acid Black Cherryツアーファイナルレポ」[ https://ure.pia.co.jp/articles/-/7874 ] 同様、世代も性別もさまざま。クリスマスが近いせいかサンタの服装をした方も多かったです。
開演予定時刻をすこし過ぎた頃、客電が落ちステージのスクリーンに移動風景やバックステージなど、これまでのABCの軌跡をたどる映像が映し出されます。
最後にバンドのロゴが映し出され、幕が落ちたところで一曲目『Maria』。ステージの中央にいるyasuさんの「盛り上がろうぜ!飛ばしていくぞ!」という掛け声とともに後半からアップテンポに。続いて『cord name【JUSTICE】』。どちらも09年にリリースされたアルバム『Q.E.D.』に収録されている楽曲です。
「こんばんは!Acid Black Cherryです!(代々木体育館のライブも)2日目です! 多い日も安心です! …それはちょっとちがうな!」と、安定の下ネタ発言+セルフツッコミ。この全方位客席に囲まれた特殊なステージにyasuさんは「M魂に火がつきましたよ、完全にSだと思っていたのに(笑)」と衝撃の発言。
今回のツアータイトルはご存知のように "Erect"です。「俺らがお前らを勃たせるのか、お前らが俺らを勃たせるのか! つまりもっと暴れろっちゅうことや!」とファンを煽るyasu。
その言葉の通り3曲めの『楽園』から『ジグソー』までアッパーに、『優しい嘘』でしっとりと聴かせ、また再び『1954 LOVE/HATE』『doomsday clock』と激しい曲に。