佐藤勝利(Sexy Zone)主演の『ハルチカ』、亀梨和也(KAT-TUN)主演の『PとJK』、伊野尾慧(Hey!Say! JUMP)が出演した『ピーチガール』、中島健人(Sexy Zone)主演の『心が叫びたがっているんだ。』などなど、ジャニーズの若手スターが出演する青春ラブストーリーはもはや日本映画には欠かせないコンテンツになってきた。
そんな中、今度は平野紫耀(Mr.KING/ジャニーズJr.)の初主演で目黒あむの大人気コミックを映画化する『honey』が登場!
本作は平野が演じる不良なのにキュートでピュアな真っ赤な髪の鬼瀬大雅と、ヘタレでビビリな女子高生・小暮奈緒の映画史上最も甘い“初恋”を描いた鬼キュン・ラブスト―リー。
ヒロインの奈緒には『サクラダリセット』の平祐奈。
20センチも切った人生で初めての茶髪でイメージからもキャラクターに息を吹きこんでいる。
鬼瀬のクラスメイトで後に親友になる三咲渉に横浜流星、奈緒の親友の美少女・矢代かよに歌手デビューも果たした新星・水谷果穂、鬼瀬に想いを寄せる転校生・西垣雅をアイドルグループ「SUPER☆GiRLS」の浅川梨奈、かよの彼氏・権瓦郁己に「仮面ライダー鎧武/ガイム」の佐野岳が扮するなど、次世代を担う注目の若手キャストが集結。
さらに奈緒の憧れの存在でもある彼女の叔父・小暮宗介をシンガーソングライターの高橋優が映画初出演で演じているのも大きな話題だ。
そこで5月某日、撮影が行われていたとある女子高に潜入。そこで見た、新たに誕生する青春ムービーの瑞々しい現場の模様をレポートする。
この日の午前中の撮影は、見かけによらず料理上手の鬼瀬が、初めて出会ったときよりも少し距離が縮まった奈緒に「小暮の分も作ってきた」と言って弁当を差し出し、奈緒がトートバックの中の宗介叔父さんが作ってくれたお弁当のことを気にしつつ、鬼瀬の弁当箱の蓋を開けてハンバーグを頬張るシーン。
校庭の隅のその一連の動きは遠目に見ると高校生カップルの微笑ましい姿にしか見えないが、このシーンはハンバーグの美味しさに驚いた奈緒が、鋭い眼差しの見た目とギャップがある鬼瀬にときめきを覚える前半の重要なシーンなので、撮影も慎重に行われていく。
しかも、その流れで「俺、もう理由なく人を殴ったりしないからさ」と切り出した鬼瀬が、「なんで私なんですか? 私なんてビビリで、ヘタレで…」という奈緒の言葉を「そんなことない!」と言って遮るのだから、見ているだけでドキドキしちゃう。
さらに、本作が今年公開された『ピーチガール』に続いて2本目の劇場映画となる神徳幸治監督がふたりに駆け寄り、その後に原作にある重要なセリフを足したから、何気なかったふたりのお弁当のシーンがどんどんキュンキュンするものになっていった。
このシーンについて神徳監督が解説してくれた。
「僕は原作の自分がいいなと思ったシーンをすべてスクリーンショットで撮っていて。50枚ぐらいあるんですけど、台本が上がった段階でそれを見直して、これは抜けているなと思ったいいシーンやセリフはリハーサルでも足していきました。
さっきのセリフも、ふたりのやりとりを見ていてやっぱりあった方がいいと思ったので加えたんです」
胸キュンシーンを撮り終えた平野と平の感想は?
それでは、実際にその胸キュンシーンを撮り終えた平野と平はどんな感触だったのだろう? お昼休みのふたりを直撃して聞いてみた。
平野「さっきのシーンから、ふたりの気持ちがガッツリ絡み始めるんですね。
なので、僕は鬼瀬くんの目つきに気をつけつつ、不器用な彼がうまく自分の気持ちを言葉にできない感じを表現してみたんです。
それだけに、最後のセリフが際立つんですよね」
平「奈緒ちゃんが『美味しい』って言ったときの、鬼瀬くんの『そうかよ~』の笑顔がいいよね(笑)。
あそこで彼女も、あっ、この人、笑うんだ~ってなるし」
平野「それまでは、奈緒ちゃんにとっての鬼瀬くんは怖いイメージだったからね」
平「だけど、お弁当も作ってくれて、まっすぐな気持ちをぶつけてくれたから、優しい人なんだ~って奈緒ちゃんの気持ちも変わっていく。その第一歩なんですよね」
そんなふたりに、お互いの役の印象も聞いてみると……。
平野「平さんは愛くるしいし、世の中の男性は全員放っておけなくなる理想的な女の子なんじゃないかな。
本当に笑顔が素敵だし、明るいし、鬼瀬くんとして毎回笑顔にやられながら、演じていて(笑)。
平さんと奈緒ちゃんの違いは、ビビリかビビリじゃないかだと思います。
それ以外は本当に漫画から飛び出してきたまんまだなと思いながら、一緒にお芝居をさせてもらっていますね」