――Acid Black Cherryやゴールデンボンバーのように、ヴィジュアル系ファン以外の人からも知られているバンドの活躍が目立ちましたね。
ゴールデンボンバー 樽美酒 研二 (著)
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大島:そうだね。ゴールデンボンバーも紅白歌合戦に出るし、喜矢武さんも映画(『死ガ二人ヲワカツマデ…』)に出演しちゃうし。
――樽美酒さんはブログ本のヒットや、TBSの年末番組「SASUKE」に出演したり、歌広場さんは春にイケメン飲食店をプロデュースされるそうで、鬼龍院さん以外のメンバーの活動も盛んです。
大島:それぞれが「万が一バンドがダメになった時、自分たちは楽器が弾けないから、それでも食っていけるようにしないといけない」と、隠さずにインタビューでバンバン言ってたんですよね。そのために自分たちひとりひとりのキャラクターをきちんと作ったり、スキルアップに余念がなかったり。結構おバカなように見えてしっかりやっているんです。
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――彼らのブレイクの理由ってなんだと思います?
大島:まず第一にすごく地道にライブをやっていたということですよね。47都道府県でツアーをやったり、12ヵ月連続で月1ワンマンライブを行ったりして。月1ワンマンの時は毎回ネタを変えていたそうです。そうやってみんなを楽しませようと身を削ってやっていたのが大きいんじゃないかな。それと、鬼龍院さんが作っている曲の良さですよね。
昔の歌謡曲みたいに覚えやすいメロディーで、ちょっと懐かしい感じで。20代後半とか30代の人は懐かしいと思うし、若い子は逆に「新鮮だな」と思うんじゃないかな。
ゴールデンボンバー『女々しくて』
――『女々しくて』を筆頭に、みんなで踊れる曲も多いですしね。
大島:そうそう、実はすごくよく考えられてるエンターテイメントだと思うんですよね。