現代社会で生きる上で、お金は良くも悪くも切っても切れない関係にあります。
どうせ離れられない関係なら、せっかくだし気持ちよくお金と付き合っていきたいもの。
というわけで今回は、アメリカで誕生し“外貨”に強いことで知られる銀行『シティバンク銀行』の個人商品本部・投資調査部 で「シニアFXマーケットアナリスト」を務める二瓶 洋さんにインタビュー。長年にわたって金融業界に携わってきた立場から、特にお金に関する知識が浅い25~30歳の<プレッシャー世代( https://ure.pia.co.jp/list/genre/custom?c=pressure_generation )のマネー初心者>に向けた“外貨運用テクニック”、さらに知っておくべき”正しいお金との付き合い方”についてお話を伺いました。(※この取材は2012年12月26日に行われました。取材内容は当時の状況に基づいたものです)
日本の景気は上向き傾向にある……?
まず基本的な質問なのですが、そもそもいまの日本の経済状況って、どうなっているのでしょうか?
「決して景気がいい、という状況ではないです。ただマインド的には、景気悪化ペースがさらに長引くという可能性は低いのではないかと思っています。実際の数値を見ると、日経平均が1万円台に回復してきているというところで、景気の下げ止まりと、株価の安定からの回復傾向が見て取れます。さらに現在1ドル85円を超えてきているという円安傾向もあります。総選挙を経て、安倍政権の復帰に強い期待感が寄せられている中で、2013年にかけては円安と株高といったものが主流になって、少しずつではありますが景気が上向いていくのではないかと期待しています」
いまの日本を「景気がいい」と思っている人はまずいないと思いますが、どん底と言うよりは「なんとか上向きになりかけている……かな?」といったニュアンスでしょうか。ではそんな状況を踏まえて、現在シティバンクを利用するお客さんの間では、どのようなニーズが高まっているのでしょうか?
「短期的にお金の運用をしたいと思っているお客様で、特に25~30歳くらいの方々には、“外貨運用”のニーズが高まっています。理由としては“為替差益”と“金利の獲得収入”というふたつの手段が得られるということです。外貨を扱う場合、短期の商品ですと“相場の予測がしやすい”というメリットがあるので、短期の定期預金や仕組預金が好まれる傾向がありますね」