9月22日、バスケットボール日本代表の記者会見がオンラインで行われた。男子日本代表新ヘッドコーチに『東京2020オリンピック』で女子日本代表を銀メダルに導いたトム・ホーバス、女子日本代表新HCには『東京五輪』で女子代表をアシスタントコーチとして支えた恩塚亨が就任。新指揮官たちは次のようにコメントした。
ホーバスHC「女子を長い間やって、すごい感謝しているし、すごいチャレンジ。こういうチャレンジ、本当に好き。『五輪』が終わって色々考え、この道が面白いかなと思った。
男子はBリーグがあり、代表で練習できる時間も少ない。それも楽しみ。今回のゴールは簡単に目標を言えない。4年前に日本の選手たち、ほかの国を知っていて、こうやれば金メダル取れると考えた。まず選手たちの気持ち、努力、信じているところを知りたい。ほかの国も勉強して細かい目標を作る。
ファストブレイク、スペーシング、日本の得意なバスケをしたい。3ポイント、いいパッシング、いいカッティング、頭を使うデータのバスケをしていきたい。Bリーグにはいいシューター、いいPGもいる、いいピッグマンもいる。(八村)塁も(渡邊)雄太もいる。面白いバスケができそう。応援してください。僕は100%がんばります」
恩塚HC「目標は『パリ五輪』で金メダルを獲得することです。そのために世界一のアジリティを追求して、身長の高さをアジリティで補いたい。瞬間瞬間の判断からシンクロするバスケを展開したい。
目的はバスケット界に夢を残すこと。私たちの挑戦を見た方が、『私もがんばりたい』と夢を持ってもらえるようバスケ界のロールモデルを目指していきたい。
目的実現の鍵は3つです。まず選手もスタッフも理想の自分を語っていきたい。次に選手が自信を持って判断するバスケの追求です。最後に代表は結果が求められるが、私たちの金メダルへの挑戦を見て、みんなが夢を持つ、ワクワクするバスケ界にしていきたい」
数あるオファーから男子日本代表チームを選んだ理由を質問されたホーバスHCはこのように返答した。
「色々なオファーがあったが、男子へのチャレンジが面白いと感じた。男子はもっとレベルアップできそう。僕のスタイルのバスケも男子に合いそう。日本のバスケは人気が出たが、これでレベルアップできたら本当に大きい」
金メダル獲得に向けた強化のポイントを問われた恩塚HCはこう答えた。
「アメリカは選手自体が判断している時間が多かった。相手の3ポイントを抑える特殊なディフェンスをしてきたが、その代償を支払わせる戦術が必要。技術的・戦術的アプローチで穴を広げていきたい」
女子日本代表は9月27日(月)~10月3日(日)・ヨルダン・アンマンでの『FIBA女子アジアカップ2021』に参戦。『B.LEAGUE 2021-22』は9月30日(木)、『第23回Wリーグ』は10月16日(土)開幕。