(写真左より) 天皇杯実施委員会・須原清貴委員長、日本サッカー協会・田嶋幸三会長、播戸竜二 (c)JFA

9月24日、『天皇杯 JFA 第101回全日本サッカー選手権大会』準々決勝組み合わせ抽選会が実施された。日本サッカー協会・田嶋幸三会長とともにゲストドロワーとしてガンバ大阪で第88・89回大会に優勝した播戸竜二が登場、次のようにカードが決定した。

ガンバ大阪×浦和レッズ パナソニック スタジアム 吹田
名古屋グランパス×セレッソ大阪 豊田スタジアム
川崎フロンターレ×鹿島アントラーズ 等々力陸上競技場
ジュビロ磐田×大分トリニータ エコパスタジアム

ドローを終えた田嶋会長と播戸はこう感想を口にした。
田嶋会長「どの試合も楽しみな試合ばかり。すべての大会に勝ち残っている名古屋グランパス、あと調子を上げてきている浦和レッズとガンバ大阪の試合。今トップを走っている川崎フロンターレと鹿島アントラーズ。J2から残っているジュビロ磐田と順位は苦しんでいる大分トリニータだが、トーナメントは何が起こるかわからない」
播戸「磐田と大分の試合に注目している。磐田はこの試合の前のラウンド16でヴェルスパ大分に勝っている。磐田が大分勢に2連勝するのか、大分トリニータがヴェルスパの借りも返すのか。あとG大阪×浦和、かつてナショナルダービーと言われたカード。この2チームは必ず復権してくる」

田嶋会長には12月19日(日)が決勝になった経緯、播戸には12月中旬に決勝が行われる選手側の意見が質問された。
田嶋会長「本来決勝は元日と考えていた。ただ12月に開催予定の『クラブワールドカップ』をコロナで返上した。選手会と話した結果、『W杯』アジア最終予選もあることも考え、選手たちに早く休めるように12月19日(日)・決勝という運びになった。まだ正式には決まっていないが、来年は『カタールW杯』が11-12月にあるので、大会前に『天皇杯』を終わらせる方向で考えている」
播戸「この辺りは本当に難しい問題。代表に入ったことがある選手、『天皇杯』決勝に行ったことがある選手、一概に言えない。3回出て2回優勝した身としては元日の決勝のあの素晴らしい舞台と考えるが、代表選手は早く休みたいという思いもある。12月第1週にリーグ戦が終わり、翌週から準決勝、決勝とコンディションも気持ちも持って行きやすい」

決勝の観客制限について問われた天皇杯実施委員会・須原清貴委員長はこのように答えた。
「選手、関係者、観客のみなさんの安心・安全が大前提。もちろん我々の思いとしてはひとりでも多くの方にスタジアムに迎えたいが、関係者の安心・安全をもとに柔軟に考えていきたい」

『天皇杯』準々決勝は10月27日(水)(予備日11月17日(水))キックオフ。準決勝は12月12日(日)、決勝は12月19日(日)・国立競技場にて開催。全国から2299チームが参加した戦いはいよいよ終盤戦を迎えようとしている。