宮田慶子 宮田慶子

東京・新国立劇場が1月18日、2013/2014シーズンのラインナップを同劇場にて発表。演劇芸術監督の宮田慶子とバレエ&ダンス芸術監督のデヴィッド・ビントレーが会見に出席し、それぞれラインナップについて説明した。

演劇部門は計8作品。宮田が「間違いなく今後トップを走ってくれる」と太鼓判を押す新進の女性演出家、小川絵梨子が手がけるマイケル・ホリンガー作の『OPUS』(日本初演)で新シーズンの幕を開ける。若手演出家にスポットを当てる「Try・Angle ―3人の演出家の視点」シリーズの一作で、ほかに森新太郎演出『エドワード二世』(作/クリストファー・マーロウ)、上村聡史演出『アルトナの幽閉者』(作/ジャン=ポール・サルトル)を小劇場で上演。中劇場では、宮田自身が演出、石原さとみ、平岳大、小堺一機の出演で、『マイ・フェア・レディ』の原作としてもおなじみ『ピグマリオン』を。また「白井晃さんならではの演出を期待する」というシェイクスピアの『テンペスト』を上演する。そのほか、宮田が「私自身が長年やりたいと言い続けてきた作品」と語る秋元松代の『マニラ瑞穂記』を栗山民也の演出で。さらに、中上健次の原作をもとに維新派の松本雄吉が演出する『十九歳のジェイコブズ』、『ディナー・ウィズ・フレンズ』でピュリッツアー賞を受賞したドナルド・マーグリーズの『永遠の一瞬(仮題)』(宮田の演出で日本初演)をラインナップ。

一方、舞踊部門はバレエが6演目、ダンスが4演目。バレエは『火の鳥』『アポロ(新制作)』『結婚(新制作)』を上演するプログラム「バレエ・リュス ストラヴィンスキー・イブニング」で幕を開ける。クリスマスシーズンには『くるみ割り人形』、2月には『白鳥の湖』を上演。ともに前舞踊芸術監督・牧阿佐美の改訂版で、チャイコフスキーにオマージュを捧げる。さらに、ビントレーが「ホットな振付家」と紹介した新鋭、ジェシカ・ラングを招き新作を世界初演するほか、『ファスター(日本初演)』『カルミナ・ブラーナ』『パゴタの王子』を上演。ダンスは、『カラマーゾフの兄弟』で成功を収めた、振付家・小野寺修二がカンパニーデラシネラと上演する『ある女の家』、ビントレーが「大好きな振付家」と語る中村恩恵×首藤康之による新作などを上演する。

演劇部門は9月、バレエ&ダンス部門は10月に新シーズンがスタート。舞台『OPUS』のチケット一般発売は6月23日(日)より。