森保一日本代表監督 (C)JFA

10月11日、『FIFA ワールドカップ カタール2022』アジア最終予選・オーストラリア戦の前日会見が行われた。崖っぷちに立たされた森保一日本代表監督は次のように意気込みを語った。

「この『W杯』最終予選3試合を終えて我々が厳しい状況に置かれているのはもちろん承知している。ただ我々次第でまだまだ巻き返せると思っているし、『W杯』出場権を得るために戦っていきたい」

メンバーをがらりと変えるのか問われると指揮官はこう答えた。
「これまでと考え方は変わらず、明日の豪州戦に向けて勝つためにベストのメンバーを選んでいきたい。今日もこの後ゲーム形式の練習があるので、それを見て明日のメンバーを決めたい。戦い方は変わっていないように思われるかもしれないが、相手のストロングポイントを消し、ウィークポイントを突けるよう準備したい」

オーストラリア代表についてはこのように分析した。
「まず個々のフィジカルの強さがあり、かつ技術的に優れたチームだと思っている。アーノルド監督は元同僚だが、戦術的にも組織的に戦えるいいチームだと分析している」

自分たちのやり方を貫くのか、捨てて勝負に徹するのか聞かれると、森保監督はこう返答した。
「どちらもやらないといけない。我々がやりたいこととできることにギャップがあるかもしれない。現実的に今できることをやっていく準備をする。試合中も流れを読みながら、主導権はどっちにあるのか、賢く戦っていけるようにしないといけないと思う。流れの中で最適の判断をして意思統一しながら戦うことをしないといけない。でも我々のやろうとしているプレーの基準は忘れないようにしないといけない」

力がありながら1勝2敗と結果を出せない要因を質問されると、このようにコメントした。
「サッカーもそうだが勝負事に絶対はない。我々にできることは勝つ確率を高くする準備をすること。我々の選手の力、日本代表の力を考えれば、できる準備を怠らずしっかりやっていけば勝つ確率を上げられる」

自信を持たせるための選手へのアプローチについてはこう語った。
「結果は出せなかったところもあるが、みんなに力はあると私自身は全く考えに変わりはないし、選手たちへの信頼度も全く変わっていない。選手たちには自信を持って、自分たち次第で勝利を掴み取れると伝えている。ただ言葉だけで伝えても結果が出なければ疑念が出てくるかもしれないが、毎回試合の振り返りはしている。勝っても負けても改善しなければならないこと、データも伝える部分と伝えない部分とがあるが伝えている。与えられた時間の中で相手の良さを消して、自分たちの良さを出す準備をしている」

『W杯』アジア最終予選グループB・日本代表×豪州代表は10月12日(火)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。試合の模様はテレビ朝日系列、DAZNにて生中継。

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