メタボにならないために続けて欲しい

「えのき茶」の効果を期待するなら、最低でも2週間から1ヵ月、本来は3ヵ月続けて欲しいですね。また、飲んでいるからと言って、100%頼り切って、メタボ一直線の食生活は控えてもらいたいものです。からだは正直で、片寄った食生活は、必ず数値に現れます。

今の食習慣の影響を受けるのは、将来の自分なんですね。もともと遺伝的な体質というのがありますけれど、自分の両親、祖父母などに、がんや生活習慣病の傾向がないか調べてみることも必要かもしれません。

もともと日本人は隠れ肥満が進行しやすいのです。「何とかしなきゃ」と思うなら、まずは「えのき茶」を楽しく継続してみてください。自己流に頼らず、基本を守って続けることが肝心だと私は考えます。


スーパーなどで1年中売っているエノキタケ。ごく簡単な方法で健康食材として手に入りますね。天日干しするだけで、こんなにも便利な飲み物になるとは、もともと漢方薬としても重宝されていた歴史にも納得です。ぜひ「えのき茶」効果をあなたも体験してみてはいかがでしょうか。


渡邉泰雄(わたなべやすお)先生
日本薬科大学医療薬学科長。横浜薬科大学特認教授。中国医科大学客坐教授。北里大学大学院修了、米国イリノイ州立大学ロックフォード医学校准教授、東京医科大学薬理学助教授、鈴鹿医療科学研究顧問を経て現職。「ウコンの力」「バナジウム含有富士山の天然水」商品化にも研究成果を生かし携わっている。

『内臓脂肪から落ちていく!えのき茶ダイエット』小学館より発売中

(取材協力:ゲンキのモト編集室[https://genki-moto.jp/]

 永野百合子:口コミで評判を呼んでいるドクターの情報を提供している、医療情報フリーペーパー「ゲンキのモト」ライター。取材を通したさまざまなドクターとの出会いから、自らも読者の役に立ちたいと、健康に関する情報を発信するべく日々奔走中!