鍋物には必ずラインナップされ、味・栄養・価格と三拍子揃っているエノキタケ。じつはダイエットにいいのをご存知ですか? すでに流行に敏感な女性たちの間では、ダイエットの定番として浸透しつつあるようです。

ブレイクのきっかけは、生産量日本一の長野県中野市での保存・活用法としてできたエノキ氷。これがダイエットに効果ありと研究成果が発表されましたが、その後、乾燥させて入れる「えのき茶」がNHKの情報番組で紹介されて大注目!

なぜ「えのき茶」がいいのか? 日本薬科大学医療薬学科長で医学博士の渡邉泰雄先生に、その効果について伺いました。
 

「干したえのき」がとくに良いらしい

Q. エノキタケになぜ注目が集まっているんでしょうか?
A. キノコに含まれる「キノコキトサン」は、もともと脂肪燃焼に良いとされるのですが、他のキノコ類に比べてエノキタケには含有量が高いことがわかったんです。さらに研究を進めるうち、このキノコキトサンには、内臓脂肪を減少させる成分が含まれていることがわかりました。

Q.それはどんな成分なのでしょうか?
A.「エノキタケリノール酸」というのですが、アドレナリンと一緒になって内臓脂肪を積極的に減少させる作用があることも発見できたんです! と言っても普通に食べただけでは、体内に取り込みにくいんですね。ご存知のとおりエノキタケは食物繊維がしっかりしているでしょう。この繊維を壊せば抽出できる、とにらんだわけです。

Q.それで、今回のテーマ「えのき茶」に辿り着いたわけですね。
A.そうです。エノキタケを干したあと、細かく刻んでお茶にするんです。干すことで成分は凝縮、繊維も壊れますよね。さらに切り刻んでお茶にすることで、細胞の中に含まれる有効性分であるエノキタケリノール酸を抽出できるというわけです。

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