廃棄する竹を活用した「パンダバンブータンブラー」

パナソニックは、アサヒビールと共同でアドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)のパンダが食べずに廃棄していた竹を活用した「パンダバンブータンブラー」を開発した。

パナソニックでは、2015年から石油由来の樹脂量を減らす研究開発活動を開始、2019年に天然由来成分であるセルロースファイバーを55%濃度で樹脂に混ぜ込む複合加工技術を開発した。この「高濃度セルロースファイバー成形材料」を活用した世界初のエコカップ「森のタンブラー」をアサヒビールと共同開発し、2019年7月から販売している。また、これまでセルロースファイバーを含む檜、杉、竹、麦、茶葉、コーヒーなど、様々な植物廃材を有効利用するための技術開発を行ってきた。

アドベンチャーワールドでは、これまでパンダバンブープロジェクトとして、ジャイアントパンダが食べない竹の幹の部分や食べ残した竹を有効資源としてアップサイクルを推進してきた。今回、パナソニックとアサヒビールが共同開発した森のタンブラーをパンダバンブープロジェクトに採用。原材料にはパンダが食べずに廃棄していた竹を用い、“使い捨て”しない飲料容器「パンダバンブータンブラー」としてパーク内のショップ4店舗、アドベンチャーワールド公式オンラインショップで12月2日から販売する。これは、パナソニックが開発した廃材活用技術を活用した初めての商品となる。価格は1200円。

また、パナソニックはこの取り組みを通じ、アドベンチャーワールドのプラスチックゴミ削減へ貢献していく。なお、パンダバンブータンブラー事業の企画開発には、アドベンチャーワールドのSDGsパートナーでありソーシャルビジネスプロデューサーのおもろいカンパニーが参画している。