大賞の名に恥じない迫力のライブ!――MAN WITH A MISSION

トップバッターはMAN WITH A MISSION。授賞式に続いてふたたびZepp Diver Cityの壇上に登場した5人、当たり前ですがライブのステージの方が断然カッコいい!

1曲目の『Take Want U Want』からフロアはモッシュの嵐、立て続けに『distance』を放つと自分が観ていた2階席の縦揺れも激しさを増していきます。今回の出演者の中では圧倒的にヘビーなサウンド、しかも当日の出演発表のため彼ら目当てのファンは少なかったはずなのに、会場はワンマンライブさながらの盛り上がりをみせていました。
 

MCでは大賞受賞の喜びと感謝を、またしても必要以上にていねいな言葉で届けるJean-Ken Johnny。しかしライブになると一転、日本語詞が印象的な『FROM YOUTH TO DEATH』にニルヴァーナの必殺カバー『Smells Like Teen Spirit』、さらに随一のキラーチューン『FLY AGAIN』と休む間を与えることなくアッパーチューンを叩きつけていきます。

冷静になるとステージ上で5匹のオオカミが轟音を鳴らしている様はある意味シュール。一方で鳴らしている音はイロモノとは程遠く、ロックのど真ん中を射抜く王道感あふれる楽曲ばかり。この刺激的なギャップもMAN WITH A MISSIONならではの魅力です。またサポートギターを含めかなり繊細に演奏が構築されていたり、セットリストも非常にうまく組まれていたりと、色々な面からどこかインテリジェントな雰囲気を感じたのも新たな発見でした。
 

そして終盤で披露された最新シングル『Emotions』がとにかくすばらしかった! 彼らのソングライティングの沸点を更新した出色のナンバーは、タイトル通り彼らの感情、もっと言うと「人間味」のようなものが色濃く滲み出ているように感じました(とは言え彼らはオオカミなのですが)。

彼らがこの先に見せてくれるであろう破格の進化に思いを馳せながら、ザクザクと刻むリフが興奮を呼び起こす狂乱の『Get Off of My Way』であっという間のライブは終了。大賞受賞の名に恥じない、多くの人に確かな実力と魅力を見せつけたステージでした。

SET LIST
1.Take Want U Want
2.distance
~MC~
3.FROM YOUTH TO DEATH
4.Smells Like Teen Spirit
5.FLY AGAIN
~MC~
6.Emotions
7.Get Off of My Way