受験生に食べさせていた佐藤ママ特製おやつ

そして気になるのが、受験生のおやつ。佐藤ママはこんなものを作って食べさせていたそうですよ。

1.小さいおにぎり

佐藤「子どもは各自、自分好みのおにぎりのサイズがあって、それをおなかすくと食べていました。具は、子どもが好きなモノをちょっとだけ入れて、海苔で巻いていました。多かった具は、ツナマヨや焼肉のたれで和えた肉でした」

2.かぼちゃマフィン

佐藤「子どもたちは、かぼちゃを煮物だと食べなかったので、やわらかくつぶしてかぼちゃマフィンにしていました。子どもたちは大喜びでした。作っているときの匂いが、幸せだったそうで、勉強中の子どもたちへの『無言の応援』みたいになるんです。

直接『頑張ってね』と言うと、子どもたちはもう頑張ってるから、うっとうしいじゃないですか。かぼちゃマフィンを子どもたちのために手作りしているのが、匂いを通して伝われば、ママも応援してるのかなと思ってもらえます」

佐藤ママ直伝!お弁当作りの時短の技

セミナーではお弁当作りのお話は出なかったため、今回は特別に、佐藤ママにインタビューを行いました。佐藤ママはお弁当作りの時短のために、どんな工夫をしていたのでしょうか?

佐藤「肉や魚は味付けをして冷凍、野菜は洗って使う大きさに切って冷凍していました。野菜は茹でたものを冷凍すると使いにくいので、生のままの冷凍がいいです。

また、何かの煮物をいつも作っておきました。例えば、豚肉と玉ねぎとにんじんと大根の煮物、鶏肉とじゃがいもとにんじんの煮物など。煮込みハンバーグと鶏つくねは、よくつくりおきしていました」

ポイントは、日頃からまとめて冷凍&つくりおきをしておくことのようですね。ぜひ真似しましょう!

受験期、ワーキングマザーが最低限するべきことは?

ところで、最近ではワーキングマザーも多いため、受験期の子どもに対して100%かまっていられないこともあるでしょう。最低限、どんなことをすればいいのでしょうか。佐藤ママに伺いました。

佐藤「子どもの勉強のことは常に頭の中に入れておきたいですね。例えば、子どもに毎日やらせたいプリント類を用意しておくこと。すぐ取り出せるように、1週間分をあらかじめ整理してまとめておくとよいでしょう。

必要なものをあらかじめまとめておかないと、ワーキングマザーは仕事で帰ってきた後、疲れているのでなかなかできないものです。

また、帰宅したら、疲れていると思いますが、着替えたらすぐに30分間勉強をみてあげる、小さい子なら遊んであげると決めて行うのもおすすめです」

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受験本番がいよいよ近付いてきました。追い込みの時期で大切なのは、ママのしっかりとした愛情あふれるサポートです。佐藤ママの工夫をヒントに、子どももママも元気に乗り切っていきましょう。

【取材協力】佐藤 亮子さん

佐藤亮子さん

津田塾大学卒業後、大分県内の私立高校で英語教師として2年間教壇に立つ。その後結婚し、長男次男三男長女の3男1女を出産。長男次男三男の3兄弟が名門私立の灘中、灘高校に進学。長女は名門私立の洛南中、洛南高校に進学。その後、4人とも日本最難関として有名な東京大学理科Ⅲ類(通称「東大理Ⅲ」)に合格。「東大理Ⅲ4兄妹」という快挙を達成。

現在、全国各地で講演活動中。テレビ出演多数。著書に『「灘→東大理Ⅲ」の3兄弟を育てた母が明かす志望校に合格するために知っておきたい130のこと』、『佐藤ママの 強運子育て心得帖: 幸せと成功を引き寄せる 53の言葉』(小学館)などがある。

ライター。美容、健康、グルメなど、今ドキ女性が気になる情報をお届けしています。素朴な疑問を調査したり、専門家に聞いたりして、分かりやすく読者に伝えるのがモットー。