多くの小学生が受験に挑んだ1~2月。筆者の家庭もようやく一息つけましたが、心身ともに疲れ果てたというのが正直な感想です。
その理由は、中学受験を甘く考えていたことにほかありません。
そこで今回は、受験に挑んだ子の親たちの意見をもとに、「親が後悔しがちなこと」8つを紹介します。
子どもの中学受験、親が後悔しがちなことって何?
1: もっと早く塾に行けばよかった
我が家の場合は、3年生の2月から塾に通ったのですが、それは同級生たちがすでに通っていて急かされたからでした。
特に中学受験用の勉強は特殊で、早くから慣れておいた方がよいので、遅くとも5年生になる前には始めたいものです。春期講習は無料体験を行っている塾も多いので、試してみてはいかがでしょう。
基本的には、4年生のうちにそれまで学校で学んだことを完璧に習得し、5年生の時に6年生までの範囲を学び、6年生になったら受験用の勉強に邁進するのがよいといわれています。
上位校を目指すのであれば、さらに早い対応をした方がよいのかもしれません。
2: 志望校は早めに絞っておけばよかった
志望校を決めるときに感じたのは、まず公立と私立では試験の方式がまったく異なるということ。特に都立中高一貫校は、大きな設問の中にすべての教科の問題が詰まっている特殊なものです。
一度、親自身も解いてみて、自分の子が対応できるかを見極めた方がよいかと思います。正直、公立と私立では、勉強方法がかなり変わってくるので、早めに志望校を絞っておいた方が、子どもへの負担が軽減できるかと思います。
一方、私立でも上位校の試験は、いわゆる引っ掛け問題が多く、基礎知識を問う中堅校とは問題の質がかなり異なります。
こちらも勉強法は異なり、場合によっては塾選びも変わってきますので、できるだけ早めに志望校の目星をつけておいた方がよいでしょう。
3: 学校見学は5年のうちから行けばよかった
志望校を決定するために必要なのは、学校説明会や学校見学への積極的な参加です。
我が家の場合は、興味のある学校の説明会は春に、学力に見合った学校の説明会には秋に行きました。しかし、秋には5年生以下の生徒を対象にした学校説明会が結構見受けられたので、早めの対応をしたほうがよかったのではないかと後悔しています。
また、志望校であっても、学校見学へ訪れた際に雰囲気が合わず、受験を取りやめた学校もありました。
実際に通学するのは子どもたちですので、学力のレベルだけにとらわれず、気になったところは積極的に訪れた方がよいでしょう。
4: 早めに過去問題集をすればよかった
志望校を決めたら、過去問題集を手に入れましょう。過去問題を紐解いていくと、その学校の出題傾向が、かなり明確になります。
過去問題集は最新のものだけでなく、より以前の傾向を見るために過去の過去問題集を古書で手に入れる方も多く、ネットでは定価よりも高額になっていることもあります。
さらに、出題傾向が同じ上位校の過去問題に取り組むのもよいでしょう。特に算数と理科は、出題傾向が学校ごとに如実に出るようです。