水沼宏太(横浜F・マリノス) (C)J.LEAGUE

いきなり天敵との対決である。『2022明治安田生命J1リーグ』第1節で横浜F・マリノスが苦手セレッソ大阪を迎え撃つのだ。FW前田大然、CBチアゴ・マルチンスら主力が抜けた横浜FMにとって、初戦からの試練となる。

コアメンバーが抜けたもすぐさま補強を施すのが横浜FMだ。FWには元北海道コンサドーレ札幌のアンデルソン・ロペス、CBにはサガン鳥栖のエドゥアルドが加入。ティーラトンの去った左SBには鹿島アントラーズから永戸勝也がやって来た。MF吉尾海夏もFC町田ゼルビオで力を付けて帰って来た。新戦力たちがケヴィン・マスカット監督の超攻撃型サッカーをどれだけ具現化できるかがひとつの鍵と言える。

C大阪もMF坂本達裕、藤田直之、DF瀬古歩夢ら主力がチームを去ったが、FWブルーノ・メンデス、MF鈴木徳真、DF山下達也ら適材適所の補強を敢行。前線からのハイプレスとブロックを敷いた守備を使い分けながら、セットプレーとカウンターでゴールを伺っていく。

2月15日には『2022明治安田生命J1リーグ開幕対戦カードオンライン記者会見』が実施された。横浜FMから水沼宏太、C大阪から乾貴士の両副将が登場し、意気込みを語った。
水沼「毎年スローガンに掲げているアタッキングフットボールをやろうとしているので、攻撃的なサッカーを開幕からできれば優勝へ加速できると思う。開幕戦というのはどのチームにも大事。僕たちはホーム、今年の目標を達成するために大事な試合になるし、僕自身古巣のセレッソを相手に勝ちたい気持ちが強い。全力を出して勝ちたい」
乾「背番号8となり、誰でも背負える番号ではないので、自分に言い聞かせてしっかりやっていきたい。久しぶりの日本での開幕戦。これですべてが決まるわけではないが、勝って自信をつけたいし、マリノスに勝てばしっかり自信を持てると思うので、しっかり勝って自信をつけたい」

リーグ戦の通算成績を振り返ってみると意外に思うかもしれないが、C大阪の18勝9分17敗とほぼ互角。直近10試合ではC大阪が8勝1分1敗と圧倒している。昨季第8節は試合終盤、オナイウ阿道のゴールで横浜FMが約10年ぶりの勝利を手繰り寄せた。ただC大阪もホームでやり返した。第33節、乾のシュートが相手に当たり早々6分に先制すると、21分にはカウンターが見事にハマり、FW加藤陸次樹が追加点をマーク。横浜FMは水沼のコーナーキックをCB實藤友紀が頭で合わせて前半の内に1点返すも、後半はともに無得点。横浜FMは逆転優勝へ痛い星を落としたのだった。

果たして横浜FMが苦手意識を完全に払しょくするのか、それともC大阪が返り討ちにするのか。『明治安田J1』開幕戦・横浜FM×C大阪は2月19日(土)・日産スタジアムにてキックオフ。チケットはJリーグチケットにて発売中。試合の模様はDAZN、NHK BS1にて生中継。