家入レオ『10th Anniversary Live at 東京ガーデンシアター』撮影:田中聖太郎

その後、真っ赤なシースルートップスにタイトなパンツスタイルから上下黒のロングスカートにスタイルチェンジした家入は「Silly」「もし君を許せたら」「未完成」など計5曲を情感たっぷりに歌い上げた。

そして、「これからも変わらない気持ちを持ち続けてこのステージに立っていきたい。むしろこれからが本番なんじゃないかなって。この10周年のタイミングで、20周年を目指したい、やっぱり私には音楽なんだ!と思えたことはとても嬉しいです。

改めて、目指すところにいくためには近道や魔法などはないんだなと思って、地道に毎日を生きよう、今この時を生きようと思いながら、約6年ぶりに西尾芳彦さんとタッグを組んで生まれた曲をここで届けます。」

と話し、「Borderless」を力強く披露した。

その後は「Bless You」やデビュー曲となる「サブリナ」などで観客の熱気をさらに高めると、本編最後の「Hello To The World」では見事な高音を会場中に響き渡らせ、本編は終了した。

“距離感ゼロ”で歌ったアンコール

今回のライブTシャツを纏って再度ステージに上がった家入は

「東京ガーデンシアターのみんなのパワーがすごい!ステージにガンガン届いていました、ありがとうございます!そして、改めて10周年を迎えました。

この活動をやっていて面白いと思うのは、私にとって歌を歌ったり曲を書くというのは、自分の気持ちの振り返りもできるし、セラピー的な立ち位置になっていたりするんですけど、その個人的な体験がドラマやアニメの主題歌になって、みんなの元に届いて、ひとりひとりの歌になっていき、それが自分の原動力にもなるし、音楽ってなんておもしろいんだ!と思えることなんです。

そしてこれから歌う曲はドラマの主題歌になっていた曲で、きっと“あの時このドラマ観てた”、“あの時自分はこんなことしてた”と思い出せるのが、歩みを重ねていく良さなのかなと思います。次の曲も目を閉じたら“家入レオが目の前にいる”という感じで、“距離感ゼロ”で歌います。」

と話し、アンコールがスタート。

「ずっと、ふたりで」そして、家入の代表曲のひとつ「君がくれた夏」を披露した。「みなさん今日は本当にありがとうございました。必ずまたお会いしましょう。全部の気持ちを込めて。」と話し、デビュー年に初めてドラマ主題歌を担当した「Shine」を高らかに歌い上げた。

そして、メンバーと共に観客への挨拶を終えた家入が1人ステージに残ると、家入本人から“8th Live Tour”の開催が発表され、会場には盛大な拍手が沸き起こり、10周年を記念して開催した大熱狂のスペシャルライブは幕を閉じた。