特別展『宝石 地球がうみだすキセキ』が2022年2月19日(土)から国立科学博物館で開催されている。本展の公式アンバサダーに就任した、お笑いコンビ「メイプル超合金」のカズレーザー(37)に見どころを聞いた。
本展は、第1章で宝石の元となる原石(ラフ)を科学的視点から紹介し、原石の採掘からカットの加工技術までを展示するほか(第2章「原石から宝石へ」)、ダイヤモンドやサファイア、ルビーなどよく知られた宝石からフォスフォフィライトやスフェーンなどのレアストーンも紹介される(第3章「宝石の特性と多様性」)。パリに本店を構えるハイジュエラー「ヴァン クリーフ&アーペル」や日本ならではのデザインが特徴的な「ギメル」が所蔵するジュエリー(第4章「ジュエリーの技巧」)や、有川一三氏が集めた世界的な宝飾芸術コレクション「アルビオン アート・コレクション」の展示(第5章「宝石の極み」)もある。
「基本的に金目のものが好き」というカズレーザー。アンバサダー就任については「ありがたいですね。2年ほど前からこういう仕事が来るのではないかと着々と準備を進めていたので、その思いが結実して、達成感でいっぱいです」と思いを語る。
印象に残った展示を尋ねると「ルビーでつくられたブドウ型のブローチですね。ふんだんに宝石が使われているし、整形の技術が素晴らしい。それから、日本のジュエリーブランドがつくられたハチの形をしたジュエリーも可愛らしくて好きですね」と話し、「長い時間をかけて築き上げられた技術の進歩を1日で見られることが見どころです」。
クイズ番組に多数出演し、雑学の知識を豊富に持つカズレーザー。宝石にまつわる雑学を尋ねると「最近知ったんですが、今はダイヤモンドより硬い鉱物があるんです。ダイヤが世の中で一番硬いものだという常識がアップデートされましたね」。ほかにも「昨年末、誕生石が追加されたんですよ。しかも10種類も増えた。誕生石って増えるんだと驚きました」。
来場者に対してのPRコメントを尋ねると、「最初の方の展示は、学術的なところが多く、もしかしたら難しいと感じるかもしれないですけど、(音声ガイドを務める)早見沙織さんの説明が面白いので、大丈夫だと思います。宝石という万人が憧れて、絶対に手に入らないものを近くで見られるので、ぜひ来て欲しいです」と話した上で、「いつでも宝石の差し入れお待ちしています!」
会期は6月19日(日)まで。休館日は月曜日(祝日の場合は翌火曜日休館。ただし3月28日、5月2日、6月13日は開館)。開館時間は9時〜17時(入場は16時30分まで)。入場料(税込)は一般・大学生2000円、小中高生600円、未就学児は無料。
取材・文:五月女菜穂