関根貴大(浦和レッズ) (C)Jリーグ

勝てばいいというわけではない。浦和レッズは内容が伴った上での勝利を目指す。『2022明治安田生命J1リーグ』開幕4連戦で1分3敗と結果を残せずにいる浦和だが、ピッチ上では好パフォーマンスを披露している。やっているサッカーは間違いないのだが、新型コロナウイルス陽性者が続出したり、最後の精度を欠いたり、退場者が出たり、さまざまな要因で勝点を落ちしてきた。

3月2日・『明治安田J1』第10節・川崎フロンターレ戦でも前線からの激しいプレスでペースを掴んだ。33分には左SB馬渡和彰のFKをCB岩波拓也がヘディングで合わせて先制すると前半は浦和のゲームとなった。だが、V2王者相手にこのまま『FUJIFILM SUPER CUP 2022』の再現はならなかった。後半は川崎Fにプレッシャーを巧みに外され、62分にCKから同点弾を食らうと、2分後にはすぐさま逆転を許した。76分には戦線復帰したFWキャスパー・ユンカーとMF大久保智明を投入、終盤にはセットプレーから次々チャンスを作るも最後まで2点目は奪えなかった。

4試合戦って勝点1。結果が出ない苦しい状況に追い込まれても、指揮官はブレなかった。試合後、リカルド・ロドリゲス監督は「継続してやっていくこと。毎試合良くなってきているし、今回もこれだけの試合展開ができた。勝てる可能性も多くあった試合なので、我々としては継続していくだけ」と前を向いた。

監督の言葉に選手たちも同意する。サイドアタッカー関根貴大が「今までもこういう勝てない時期はあったが、一番違うのは内容がいいということ。自分たちがやっていることを信じて、貫き通せばいいと今思っている」と言えば、馬渡も「リーグ戦ではまだ勝ちがないが、やっているサッカー、内容自体はそんなに悲観するものではないと感じている」とキッパリ。

一方の湘南は『明治安田J1』開幕戦・柏レイソル戦では前半の内にCB大岩一貴が退場、68分にはPKを献上し、為す術なく0-2で敗れた。続く第2節・サガン鳥栖戦は『JリーグYBCルヴァンカップ』Dグループ第1節で活躍を見せた2列目山田直輝、アンカー田中聡、CB杉岡大暉を先発に回すも、前半は相手ペース。後半開始からFW町野修斗、MF永木亮太をピッチに送り出し、主導権を握って1-1で勝点1を持ち帰った。

リーグ戦の通算成績を見ると浦和が18勝4分10敗とリード。ただ直近の公式戦10試合の結果はと言うと湘南が4勝5分1敗と逆転する。浦和の勝利は2年間遠ざかっている。

果たしてリーグ初勝利を挙げるのは浦和か、湘南か。『2022明治安田J1』第3節・浦和×湘南は3月6日(日)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。チケットはREX TICKETにて発売中。試合の模様はDAZN、テレ玉にて生中継。