温度差3:SNS就活とアナログ就活の学生

スマートフォンは就職活動のどのようなシーンで役立つと思うか? 出所:マイナビ大学生ライフスタイル調査
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三上氏「企業へのエントリーがweb経由中心なので、パソコンからのエントリーが8割を超えています。残りの2割はスマートフォン、いわいるガラケーは1%にすぎません」

捜査官「そうすると、パソコンを持っていない。スマートフォンを持っていない学生は不利になると」

三上氏「そうですね。ただし、学生はパソコンでマイナビの掲載会社情報をじっくり見て、スマートフォンで説明会予約をするとうまく使い分けています」

捜査官「しかしパソコンやスマートフォンは高価ですよね」

三上氏「パソコンについては家族の共有や、大学のパソコンを使っている学生も多いと思います。スマートフォンについては、さきほども話しましたが、小さなパソコンといってもいいのですが、やはり予約などの補完的要素が強いので、うまく棲み分けできているとおもいます。また予定がわからなくならないように、Googleカレンダーと連動もできます」

捜査官「つまり、プライベートの予定と就活の予定がダブルブッキングにならないように」

三上氏「そうですね。そのための連動です」

学生もスマートフォンがないと就職活動ができないと考えているためか、社会人よりも学生の方がスマートフォンの普及率が高いことも頷けますね。TVや電話は部屋に置かないが、スマートフォンは学生生活で一番はじめに買うという人は多いようですね。

三上氏「マイナビは、実は結構アナログ的要素が残っています。たとえば、企業も内定まではマイナビの採用システムを最大限活用して、内定後は、内定者コミュニケーションツールという、人事と内定者しか閲覧できない機能を利用しています。これで人事と内定者や内定者同士がSNS上で交流し、かつ入社前にEラーニング・事前研修などができるようになっています。ただ、これはあくまでもツールであって、やはり実際に内定者を集めるまではツールを使い、集めた後に懇親会という形式は昔と変わりません。辞退率を低下させるには、内定者同士の親睦というもの非常に重要な要素ですから」

三上氏によれば、就活や企業の採用活動におけるWeb上の情報提供としてと、リアルな場での対話・対面のどちらも必要でそれらを両立させて、「マイナビ」を活用してほしいと考えているそうです。

捜査官「マイナビ編集長として、今後どのような方向で進めたいとお考えですか?」

三上氏「やはりマイナビは、自ら動く"主体性を持った学生"を育てたいという方針で今後もサポートをしていきたいと思います。よく自己PRに苦慮する学生が多いのですが、特別な経験は必要なく、4年間の大学生活の中で必ず努力したことがあるはずです。それを企業にPRすれば良いと思います。それだけでも、主体性を持った学生に一歩近づけると思います」

※1 日本経済団体連合会 主に大手企業が中心となって組織する社団法人
※2 出典:文部科学省資料
※3 出典:進研ゼミ高校講座資料