「歌舞伎座ギャラリー」オープニングセレモニーより 中村梅玉(中央)
東京・銀座に新開場した歌舞伎座を含む施設「GINZA KABUKIZA」の5階フロアに、新たな文化スポットとして「歌舞伎座ギャラリー」が4月24日オープンした。
歌舞伎の殿堂である歌舞伎座の屋上庭園を臨む「歌舞伎座ギャラリー」は、季節に応じたテーマや企画展、トークイベントやミニレクチャーなどの開催が予定されている。オープン初日には歌舞伎俳優の中村梅玉らがオープニングセレモニーに登場した。
午前10時からの一般開場直前にテープカットを行った梅玉は次のようにコメントした。「歌舞伎の普及は役者の使命ですから、そういう意味でもギャラリーの開設はありがたいです。歌舞伎は世界に誇れる舞台芸術ですが、それでもまだまだ歌舞伎をご覧になったことの無い方が沢山いらっしゃる。まずはちょっとここに足を運んでいただいて歌舞伎に興味を持ってもらえたら嬉しい。勉強するということではなく、散歩がてら覗きに来てください」。
またオープンに先立ち、22日に行われたマスコミ向け内覧会でもトークショーを行った梅玉は、「歌舞伎は役者の芝居が核とはいえ、衣裳や鬘(かつら)、小道具や装置も含めた総合芸術ですから、その一部でもこうやって展示してみなさんに見ていただけるというのは、歌舞伎を広める意味でも大切なこと」とアピールした。
なお、4月から6月までの最初の3か月間は「歌舞伎の美 春」と題し、桜にちなんだ狂言に関連する展示を行う。本展示は6月30日(日)まで。会期中は無休、入場料は500円(小学生未満無料)。
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